外交部の林佳龍部長(外相)は、「2025台湾・ヨーロッパ半導体短期研修プログラム」交流茶会に出席し、ポーランド、チェコ、リトアニア、イタリア、スロヴェキア、ルーマニア、ブルガリア、コソボのヨーロッパ8カ国から参加した119人に参加証書を授与した。ポーランドやチェコ、リトアニア、イタリアなどの外交窓口機関関係者や、研修を実施した国家実験研究院の蔡宏営院長、台湾半導体研究センター(TSRI)の侯拓宏主任らもこれに参加した。
林外交部長は、台湾は世界の半導体ウエハー製造のリーダーとして、欧州の理念の近しい国々と協力関係を深め、共同で人材を育成し、共通の価値を守り続けたいと表明。今回の研修プログラムは、人材と知識の交流というだけでなく、相互の信頼を深めるとともに科学技術戦略における協力の契機でもあると述べた。台湾が科学技術大国の地位を築いたのは、まさに国際協力や人材交流のおかげであり、参加者が引き続き台湾で学んだりインターシップに参加したり、あるいは台湾の半導体企業で働くことにより、台欧間の産業およびバリューチェーンをつなぐ架け橋として力を発揮し、レジリエンスと民主的価値を備えた半導体の未来を共に築いていくことを期待すると述べた。また、林部長は本プログラムの円滑な実施に尽力したTSRI、台湾大学および成功大学に対しても感謝の意を表した。
外交部は、台湾と欧州とのつながりを強化し、半導体サプライチェーンのレジリエンスを高め、双方の産業発展を支援することにより民主的なサプライチェーンを強化することを目指し、2022年からこの研修プログラムをスタート。3年間で348人の優秀な学生や人材が欧州から参加し、ハイテクノロジー産業における台欧間の交流を促進している。