中華民国(台湾)外交部は28日、日本の合唱コンクールに出場した台湾の合唱団が中国の妨害を受けたことについて以下のとおりニュースリースを発表した。
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我が国の尼布恩(ニブンまたはニーブーン)合唱団(高雄市)、南投県信義郷希娜巴嵐(シナパラン)国民小学校、高雄市桃源区興中国民小学校布鼓拉芙(ブクラヴ)児童芸術団、青韵合唱団、拿戸依&馬胎児(ナフイ&マトゥイ)児童合唱団、八角塔(オクタングル)男声合唱団の6つの合唱団が、7月25日~7月27日に開催された第7回「東京国際合唱コンクール」に出場した。開催期間中、中国は主催者に対し、会場から我が国の国旗を撤去し、台湾の団体の出場名義を「台湾」(Taiwan)から「チャイニーズ・タイペイ」(Chinese Taipei)に変更するよう要求した。
我が国の台北駐日経済文化代表処は7月26日夕方、上記の情報を受け取った後、ただちに主催者と交渉を行った。同時に、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」の古屋圭司会長もただちに台湾のために声を上げた。しかし、主催者は最終的に、我が国の合唱団の名義を「チャイニーズ・タイペイ」に一方的に変更し、すべての出場国の国旗を掲揚しないことを決定した。
音楽等の文化交流イベントは本来、国の垣根を超え、且つ政治とは無関係のものである。しかも、我が国の合唱団は過去6年間、「台湾」の名でこのコンクールに出場してきた。しかし今回、中国は理不尽な干渉を行い、台湾の国際参加を全面的に抑圧しようとする横暴な行動に出た。外交部はこれを厳しく非難するとともに、主催者が中国側の要求に屈し、一方的に我が国の参加名義を変更したことに対して深い遺憾の意を表明する。また、こうした中国の威圧に直面しながらも、我が国の尼布恩合唱団が同コンクールフォルクロア部門で1位を獲得し、台湾の人々が持つしなやかな強さを示したことについて、外交部は心から祝意を表す。
中国は長年にわたり、国際社会のあらゆる場面で台湾に圧力を加えている。外交部は今後も国際社会における台湾の活動空間を守るために尽力するとともに、台湾と日本の各分野における交流と協力を積極的に深め、我が国への支持と理解が得られるよう日本の各方面に対して働きかけていく所存である。