「邦交国青年来台圓夢計画」第1陣では、中華民国(台湾)と外交関係を持つ4か国の若者が台湾に招かれ、「スマート農業」と「持続可能な観光」の2大テーマに分かれてインターンシップを行ったほか、台湾文化に関する多彩なプログラムを通じて台湾への認識を深めた。
林部長によると、そのうちエスワティニの若者は「スマート農業」をテーマにしたプログラムに参加。台湾の農業試験所や永齢杉林農場(高雄市杉林区)を訪問し、精密灌漑、スマートセンサー、自動栽培などの技術が台湾でどのように応用されているかについて学んだ。林部長はとくに、7月18日に一行が総統府を訪問した際、エスワティニからやってきた若者が「研修を終えて帰国したら、地元の農家が気候変動に適応できるよう貢献したい」と使命感を見せていたことを振り返った。
また、マーシャル諸島、パラオ、ツバルの若者たちは「持続可能な観光」をテーマに、文化資源の保護、環境保全、地域の産業発展の両立について学んだ。林部長は、これらの若者たちが帰国後、地元の持続可能な発展を牽引するための重要な力になるよう期待を寄せた。
林部長は、頼清徳総統が就任後に打ち出した「青年百億海外圓夢基金計画」について、台湾の若者が世界に羽ばたくことを奨励すると同時に、中華民国(台湾)と外交関係を持つ国々の若者に対しても台湾で夢を叶える機会を提供し、若い世代が相互理解を深め、友情を育むことを目指すものだと説明。今回の第1陣は、専門知識の交流を促進すると同時に、台湾と国交樹立国との関係に新世代のエネルギーを注ぎ込むものとなったと評価した。
最後に林部長は、研修参加者たちが台湾で得た知識と経験を故郷に持ち帰り、自国の発展を後押しする原動力となること、また台湾と国交樹立国の絆をつなぐ証人、伝達者となることを期待すると述べた。林部長はさらに、「外交部は今後も教育部や関係機関と連携して青年交流計画を推進し、台湾と国交樹立国の実質的な協力関係を拡大し、国際的視野と実務能力を備えた次世代のリーダーをともに育成していきたい」と意気込みを見せた。