中華民国(台湾)と外交関係を持つ国々が国際連合(スイス・ジュネーブ)に設置する政府代表部の関係者一行6名が、中華民国(台湾)政府の招きを受けて4日から9日まで台湾を訪問している。外交部は一行の来訪を歓迎している。
代表団のメンバーは、グアテマラのホセ・フランシスコ・カリ・ツァイ国連常駐代表とその夫人、ハイチのAnn-Kathryne Lassègue国連常駐代表とその夫、マーシャル諸島のSamuel K. Lanwi, Jr.国連次席常駐代表とその夫人であり、そのうちグアテマラおよびハイチの国連常駐代表は今回が初の訪台となる。
一行は台湾滞在期間中、蕭美琴副総統を表敬訪問するほか、労働部の洪申翰部長(労働相)、大陸委員会の梁文傑副主任委員、原住民族委員会の谷縱・喀勒芳安(ブヌン族名:Qucung Qalavangan)副主任委員、国家人権委員会の紀恵容副主任委員、数位発展部資源管理司の曽文方司長、国家災害防救科中心(NCDR)の李維森主任秘書らと面会を予定している。また、立法院の韓国瑜院長(国会議長)、衛生福利部の林静儀政務次長(=副大臣)、外交部の葛葆萱常務次長(事務次官)などが主催する会食に出席する。ほかに、財団法人国際合作発展基金会(ICDF)の訪問や、文化施設の視察なども予定されている。
外交部は一行について、「長年にわたり世界保健機関(WHO)を含む国連組織への台湾の参加を強く支持し、協力してきた真の友人である」と説明。今回の訪問を通じて一行が台湾の政治・経済の発展状況や、台湾が掲げる「総合外交」の理念について理解を深めるとともに、国連システムが関心を寄せる議題について台湾の関連省庁などと意見交換を行うことで、台湾の政策が海外の潮流により合致したものとなり、それによって台湾が掲げる「Taiwan can help(台湾がお手伝いできます)」、「Taiwan can lead(台湾がリードできます)」という目標の達成がより一層促進されると期待している。