フィリピン外務省によると、マルコス大統領は今月6日にこのインタビューを受けた。フィリピン外務省はこれを受けて改めて声明を発表し、台湾海峡の平和と安定を支持するというフィリピンの明確な立場を示すとともに、この問題がフィリピンにとって重要であることを強調した。これにより、台湾海峡の平和と安定が、この地域に位置する諸国にとって共通する関心事項であることが浮き彫りとなった。
これに続いて9日には、オーストラリアのアルバニージー首相とニュージーランドのラクソン首相が首脳会談を行い、会談後に発表した共同声明で、台湾海峡の平和と安定の重要性、武力の使用や威嚇・脅威に対する反対、及び一方的な(台湾海峡の)現状変更に反対する立場を改めて示した。台湾海峡の平和と安定を重視するという両国の一致した立場が示されたのは昨年8月の豪NZ首脳会談以来のこと。
声明ではまた、台湾海峡を含むあらゆる問題や紛争は、対話と平和的手段を通じて解決すべきであるとした上で、南シナ海で発生している危険かつ地域の安定を損なう挑発行為に対して懸念が示された。また、すべての関係者が国際法の原則を遵守し、緊張の緩和に努めるべきだとも呼びかけられた。
中華民国(台湾)外交部は、各国首脳のこうした発言を歓迎し、感謝している。