2025/08/23

Taiwan Today

外交

自民党青年局海外研修団、立法院(国会)や外交部を訪問して意見交換

2025/08/20
台湾を訪問中の自民党青年局海外研修団の一行約70名は19日、立法院(国会)や外交部を訪問して精力的に意見交換を行った。写真は立法院を訪れた一行。韓国瑜院長(国会議長)も加わり、議場前で記念撮影。(立法院)
写真右は外交部の林佳龍部長(外相)、左は自民党青年局の中曽根局長。
17日から20日まで台湾を訪問している日本の自民党青年局海外研修団の一行約70名は19日、立法院(国会)や外交部を訪問して精力的に意見交換を行った。
 
一行は19日、立法院を訪問し、本会議で審議を傍聴した。本会議では韓国瑜院長(国会議長)も姿を見せ、議場前で訪問団と記念撮影を行い、次世代を担う日本の若い政治リーダーたちの来訪を歓迎した。昼は洪孟楷立法委員(国会議員、国民党)が「台日交流聯誼会」副会長の身分で食事会を主催し、立法院および韓国瑜院長を代表して研修団をもてなした。宴席には野党・国民党の牛煦庭立法委員、葛如鈞立法委員、与党・民進党の蔡易餘立法委員、陳冠廷立法委員、林楚茵立法委員、野党・台湾民衆党の劉書彬立法委員など、与野党を超えた議員が同席した。双方は米国の関税問題、物価変動や通貨安、青年問題、農産品の輸入解禁、人工知能(AI)および政府の対応など、多岐にわたるテーマについて意見を交わした。昼食会は約90分にわたり、終始和やかで友好的な雰囲気の中、双方が記念品を交換して幕を閉じた。
 
また、民進党青年局の局長を務める陳冠廷立法委員がその後、立法院内で自民党青年局海外研修団と民進党の若手幹部、立法委員などによる青年交流座談会を開催した。民進党からは陳冠廷立法委員や黄捷立法委員(民進党青年局執行副局長を兼務)をはじめ約30名が出席した。
 
陳冠廷立法委員は冒頭の挨拶で「台湾と日本は地続きではないが、海はつながっている。台湾と日本は海洋ガバナンスや安全保障の課題に共に取り組み、今後さまざまなな挑戦に立ち向かっていきたい」と述べた。また、自民党青年局の局長を務める中曽根康隆衆議院議員も挨拶で「両党の青年局によるこのような大規模な交流はこれまでになく、まさに歴史的な一幕だ」と述べた。
 
民進党青年局と自民党青年局の会談は約90分にわたり非公開で行われ、その後、陳冠廷立法委員と中曽根康隆衆議院議員が記者会見を開いて記者の質問に答えた。
 
中曽根衆議院議員はこの中で、「台湾有事はすなわち日本有事である。台湾は日本にとって重要な友人でありパートナーであるからこそ、台湾が防衛能力を強化することを望んでいる。台湾と日本の協力は地域の安全保障の維持にとって極めて重要だ。これは台湾と日本だけの問題ではない。米国やフィリピンなどの同盟国との連携を強化して抑止力を高め、戦争を起こさせないよう努めなければならない」と述べた。
 
この日、一行はさらに外交部を訪問し、林佳龍部長(外相)とも会談した。林佳龍部長は自身のフェイスブックで一行との会談内容について言及し、地方自治体の交流を通じて台日関係をどう深めるか、台湾における安倍晋三元首相への一般的な評価、国際社会で台湾の主権国家としての地位を法的に弱めようとする中国の試みなど、さまざまな質問が寄せられ、それに対して「一つ一つ丁寧に答えた」ことを明かした。
 
林部長はまた、自民党青年局の一行がわずか4日間という短い日程で、頼清徳総統、蕭美琴副総統への表敬訪問をはじめ、立法院、台北市役所、主要政党などを訪問したことは、「まるで毎日100メートル走を走っているように目まぐるしく、片時も休む暇がないほどだった」と形容。その上で、「もし台日関係への大きな期待と重視がなければ、これほど密度の濃い交流は実現できなかっただろう。皆さんが台日友好を重視していることに心より感謝する。また、双方の努力によって、今後もこの友情が深まり、末永く継承されていくことを願っている」と締めくくった。
 

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