2025/04/28

Taiwan Today

外交

官民の協力で「台湾」のブランド価値を高めよう

2013/04/22
政府は国家イメージに関する国際マーケティングを展開し、国際社会における台湾の認知度を高める取り組みを進めている。写真は「信頼の台湾製」を表す「メイド・イン・台湾(MIT)」マーク。(行政院サイトより)
台湾企業によるブランドの歩みは20数年にわたる。他の多国籍企業が平均50年以上の歴史を持つのに比べると、スタートはやや遅かった。ゆえに、台湾はより多くの努力を重ねてはじめて、先進国と肩を並べることができるのである。

このため、政府は企業が積極的にオリジナルブランドを開発するよう奨励する目的で、「台湾国際ブランド価値調査」を実施した。また、国家イメージに関する国際マーケティングを展開し、国際社会における台湾の認知度を高める取り組みを進めている。例として、2009年には聴覚障害者による国際総合競技大会、デフリンピックと、国際スポーツ大会のワールドゲームズを開催、2010年には台北国際花の博覧会(台北花博)を開催。これにより、台湾は国際社会で一歩前に進み出ることとなった。さらに過去10年近くにわたり、政府は台湾映画の国際映画祭の出品を後押しし、文化・クリエイティブ分野のソフトパワーで世界から高い評価を受けている。

こういった取り組みを通じ、台湾の10大ブランドの価値は、2003年の35億6,400万米ドルから、2012年には204%増の108億4,000万米ドルへと3倍近くに伸びた。このような急激な成長は、台湾のブランド発展の取り組みで、まずは成果が得られていることを示している。また、台湾出身の世界的監督、李安(アン・リー)監督の映画作品『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』は、台湾というブランドをアピールする最良の広告となった。今後、民間も政府に協力し、引き続き台湾の国際的な地位を向上させることを期待したい。

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