外交
スマート・ロジスティクスで貨物を世界に流通させよう
2014/06/23
スマート・ロジスティクスでアジアと欧米の物流サービス市場に進出を。(京揚国際株式会社提供、行政院サイトより)
物流業は台湾の十大サービス産業の一つ。年間生産額は1兆4000億台湾元(約4兆8917億日本円)を超え、業者も約1万2000社に達する。今年世界銀行が発表した、「物流パフォーマンス指標」(Logistics Performance Index, LPI)によれば、台湾は世界160の経済体のうち19位となっている。
物流サービスと自由貿易港エリアの優位性を結びつけるため、政府は「スマート・ロジスティクス」を自由経済モデルエリアに加え、重点となるイノベイティブな産業の一つと位置づけている。「六海一空」(台北港、基隆港、台中港、台南港、高雄港、蘇澳港、台湾桃園国際空港)自由貿易港エリアは2013年8月より、「自由経済モデルエリア第一段階推進計画」に組み込まれており、同年の輸出入貨物輸送量は1412万トン、貿易額は6689億台湾元(約2兆3372億日本円)で、それぞれ前年比で38.71%増、33.27%増となった。
「スマート・ロジスティクス」とは、「電子帳簿、遠隔検査、レベル分け管理及び実地検査」などのイノベイティブな通関業務メカニズム及びクラウドプラットフォームなどの情報サービスを通して、サプライチェーン上のモノ、カネ、情報の流れを統合し、業者に最も理想的な物流サービスを提供することである。
世界がアジアの物流サービス市場の需要に注目する趨勢に向き合い、台湾の流通業者の運営能力を高めることが出来れば、アジアと欧米の物流サービス市場に対する効果的な進出が可能になり、産業に新たな契機と国際的な舞台をもたらすことだろう。