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唾液でのHIV検査キット、ネットで申し込めばコンビニで受け取り可能に

2017/04/12
衛生福利部疾病管制署が11日、唾液を使って自分でHIVの検査が出来るキットを、各地の衛生局や民間団体の他、新たにコンビニエンスストアでも入手可能にしたと発表した。写真が検査のキット。(中央社)
衛生福利部(日本の厚労省に類似)疾病管制署は11日、唾液を使って自分でHIV(エイズ)の検査が出来るキットを、各地の衛生局や民間団体の他、新たにコンビニエンスストアでも入手可能にしたと発表した。希望者はインターネットで登録すればコンビニエンスストアでキットを受領できる。疾病管制署では、延べ1万5,000人がこれによって検査を行えるものと見込んでいる。
 
疾病管制署は2016年に、「自宅におけるHIV自己検査プロジェクト」を試験的に実施、3カ月の執行期間中に4812個のキットを配布した。インターネットを利用して登録された件数は2,200件、そのうち25人が陽性で、陽性の割合は1%だった。また、4割の人が初めてHIV検査を行ったと答えたという。
 
試験実施に関するアンケート調査では、回答者の4割がコンビニエンスストアを通じた代引きでのキット入手を希望した。このため疾病管制署では今回、希望者が疾病管制署のウェブサイト(http://otc.cdc.gov.tw/buy)で登録すれば近隣のファミリーマート、ハイライフ、OKマートの三社の店舗を選択でき、さらにキット代200台湾元(約708日本円)と送料45台湾元(約159日本円)を支払うことでキットを手に入れられるようにした。なお、コンビニエンスストアで受領するための登録人数は毎日一定の枠が設けられている。
 
疾病管制署の羅一鈞副署長は、HIVに感染した人のうち4分の1はまだ自分が感染していることを知らないと推計、そうした人を探し出すことが今後の感染拡大を防ぐ鍵だと話している。
 
19の県・市の衛生局及び4つの民間団体が設けたサービスカウンターや自動販売機(場所は以下のウェブサイトを参照 http://hiva.cdc.gov.tw/oraltest/Service_Machine.aspx )代金と引き換えにキットを提供する他、今回特別にコンビニエンスストアで受領できるサービスを追加した。自宅で検査をし、その結果をウェブサイトに登録すると共に、振込可能な郵便貯金や銀行預金口座の番号を通知すれば、あらかじめ支払ったキットの代金200台湾元が払い戻される仕組み。キット入手のためにウェブサイトに登録する際やコンビニエンスストアでそれを受領する際に必要なのは携帯電話の番号の末尾3桁の数字だけ。身元や写真を確認する必要がないため、プライバシーが侵害される心配は不要だとのこと。
 

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