2025/05/29

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政治

台北市政府、台湾初の自動運転の試験場設置

2018/03/15
写真左から、7スターレイクの自動運転小型バス、国立台湾大学の自動運転車、国立台北科技大学と米マサチューセッツ工科大学のMITメディアラボが共同開発したPEVの自動運転三輪車。(台北市政府ニュースサイトより)
台北市政府は2017年8月、台北市のスマートシティ実現に向けた計画を通じて、同市信義路のバス専用道路(双方向)で、夜間に無人自動運転小型バスの試験運行を行った。
 
市民からの自動運転車による交通サービスに対する期待や、自動運転車に関する技術を発展させる際のテスト走行のニーズからも、台北市政府は今回さらに、同市北投士林科技園区に10ヘクタールの自動運転の試験場を設置した。公道と同等の設備を配し、関連の業者や研究機関に開放する。ここで行われるテストは、自動運転車の道路標識の認識テスト、交差点を通過する際の判断テストなど、実際の公道での走行テスト前の準備段階となっている。
 
「2018スマートシティ展(Smart City Summit & Expo)」は、台北市において27日から30日まで開催される。ここで、台湾の自動運転車に関する現状や技術を、国内外の来訪者に披露する考えだ。
 
北投士林科技園区の自動運転の試験場設置は、スマートシティ発展を推進し、台北市の交通サービスのスマート化実現を後押しして、関連産業の自動運転車に関する技術をテストする場を提供するよう支援していく。
 
北投士林科技園区の自動運転試験場内には、様々な産業が関連している。それらには、自動運転車向けプラットフォームを研究・開発する「エイサー(宏碁)」、自動運転小型バスの運行サービスを推進する「7スターレイク(喜門史塔雷克)」、車輌の改装を自主研究・開発する「国立台湾大学」、「iAuto technology(艾欧図科技)」、「財団法人資訊工業策進会(資策会、III)」による研究チーム、DSRC路側装置を製造する「福華電子( FORWARD ELETRONICS)」と「財団法人工業技術研究院(工研院)」による技術提携などが含まれ、さらに財団法人車輌研究測試中心(ARTC)が専門的なアドバイスを提供している。また、国立台北科技大学と米マサチューセッツ工科大学 の建築・計画スクール内に設置された研究所MITメディアラボとの共同実験室、「シティサイエンスラボ」が自主研究開発したPEV(プラグイン電気自動車)の自動運転三輪車が展示されており、ここでは多様なスタイルの自動運転車を目にすることができる。

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