2025/05/05

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疾病管制署、今年もエイズ郵送検査推奨キャンペーン

2018/12/20
衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)疾病管制署は18日より、自宅で気軽に受けられるHIV(エイズ)郵送検査の利用を推進するキャンペーン「在家愛滋自我篩検計画」を再開した。写真は疾病管制署が利用を推奨するエイズ検査キット。上は検体として血液を採取するタイプのもので、下は唾液を採取するタイプのもの。(中央社)
衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)疾病管制署は18日より、自宅で気軽に受けられるHIV(エイズ)郵送検査の利用を推進するキャンペーン「在家愛滋自我篩検計画」を再開した。インターネットで注文した検査キットは、最寄りのコンビニ店舗で受取ることができる。
 
「在家愛滋自我篩検計画」で利用できるコンビニは全家便利商店(ファミリーマート)、OK-MART、莱爾富(Hi-Life)の3大チェーン。費用はキット代が200台湾元(約730日本円)、送料45台湾元(約165日本円)で、検査終了後に公式サイトで検査結果を登録すれば200台湾元が払い戻される。エイズ検査には検体として唾液を採取するものと血液を採取するものがあるが、いずれも99%の高い確率で正確な検査結果を得ることができる。なお、疾病管制署のキャンペーン「在家愛滋自我篩検計画」で取り寄せることができるのは唾液を採取するタイプのもの。
 
疾病管制署は昨年も検査キット2万人分を用意し、同様のキャンペーンを実施した。アンケート調査の結果、少なくとも3,000人はHIV検査を「初めて受けた」と回答。公式サイトで登録された検査結果では、検査を受けた人のうち約1%が陽性だった。
 
疾病管制署の統計によると、台湾におけるエイズ感染者は約3万7,000人。そのうち、今年の新規感染者は1,819人で、昨年より497人減少した。減少幅は21%。主な感染原因は安全ではない性行為が大部分を占めた。年齢別に見ると、最も多いのは25~34歳で45%、次いで多いのは15~24歳で25%となっている。
 
国連はエイズの流行を抑制する戦略として、2020年までに3つの90%を達成する「90-90-90目標」を掲げている。これは、(1)感染者の90%以上が診断を受けて感染を自覚すること、(2)診断を受けた感染者の90%以上が治療を受けること、(3)治療中の感染者の90%以上で血中ウイルス量を抑制すること、を目指すもの。そのうち(1)の「診断を受けて感染を自覚」している患者は、台湾では今年84%に達する見込み。
 
HIV検査キットはキャンペーン公式サイトのほか、台湾21県・市の衛生局(嘉義市衛生局を除く)及び5つの民間団体(大台北同学会、彩虹酷児健康文化中心、風城部屋、台中基地、陽光酷児中心)が設置する401の拠点と、19台の専用自動販売機でも200台湾元で購入することもできる。
 
いずれも検査キットが無くなり次第、サービスの提供を終了する。
 
 

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