2025/05/29

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科技部の「RAISEプロジェクト」で、博士265人が企業での研究開発に身を投じる

2018/12/22
科技部による「重点産業におけるハイクラスの人材育成と就業計画(RAISEプロジェクト)」が成果。今年は博士号取得者357人に研修を施し、そのうち265人が企業に就職することに。写真は21日に行われた修了式。陳良基科技部長(右から5人目)が協力団体・企業に表彰状を手渡す。(中央社)
科技部(日本の省レベル)が推進する「重点産業におけるハイクラスの人材育成と就業計画(RAISEプロジェクト)」が成果を上げている。今年は博士号取得者357人に研修を施し、そのうち265人が企業に就職することが決まった。これらの人材は業界に研究開発力をもたらすと共に、イノベーションの担い手となる。
 
「RAISEプロジェクト」では2018年から2020年までの3年間に、博士号取得者1,000人を訓練した上で企業に就職させる。それによって基礎科学と応用研究を結び付け、研究成果を産業界に広げてイノベーションを促す。
 
科技部は21日、「RAISEプロジェクト」2018年度修了式を開き、陳良基科技部長(大臣)が修了証書をプロジェクト参加者に手渡した。陳科技部長は同時に、財団法人金属工業研究発展センター(MIRDC)、財団法人工業技術研究院(ITRI)、国立清華大学(台湾北部・新竹市)などの優良研修機関、並びに優良な協力企業10社などを表彰した。
 
陳良基科技部長はあいさつの中で、台湾が育てた博士たちは科学研究の専門的基礎能力を備えているとした上で、「RAISEプロジェクト」による実務経験を通じてこれらハイクラスの人材の価値をさらに高め、彼らに産業界に身を投じて専門能力を発揮する機会を与える一方、企業側には優れた人材を提供できたとその成果を説明した。陳科技部長はそして、より多くの「博士級」の人材が産業界に加わり、イノベーションや変革の担い手となっていけば台湾の国際競争力をさらに高められると自信を示した。
 
「RAISEプロジェクト」は第2期がすでにスタートしており、陳科技部長は、今後より多くの博士号取得者と企業が同プロジェクトに参与することでいっそう大きな成果を生み出せることに期待した。
 
 

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