2025/05/06

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政治

内政部のフェイスブックで検疫探知犬が豚コレラ対策をPR、1万シェア超える

2019/01/29
内政部がフェイスブックに検疫探知犬を登場させてアフリカ豚コレラ対策をPR。ユーモアとインパクトのある投稿は広く注目を集め、同フェイスブックで過去最高の反応を得ている。写真はフェイスブックに投稿された「汪星人共和国語」(イヌ共和国語)バージョン。最後には、「尻尾を振って『いいこいいこ』をおねだり」と書かれている。(内政大小事フェイスブックより)
アフリカ豚コレラが台湾に侵入するのを防ぐため、政府は空港での荷物X線検査装置を買い増しして設置すると共に警察官と検疫探知犬を増派している。流行地域からやって来る旅行者の手荷物を全面的に検査し、肉製品の持ち込みが防疫対策の抜け穴となるのを防ぐため、「いくら手がかかろうが、万一の事態を防ぐ」。アフリカ豚コレラの感染が確認されれば、台湾における関連の産業は深刻な損失を被ることになるため、水際対策で活躍する検疫探知犬はインターネット上で、「護国神犬」と呼ばれている。
 
内政部(日本の省レベル)のフェイスブック「内政大小事-内政部」では、ネット上で人気の柴犬を使った図案(黒を背景とした無表情の柴犬の顔半分と、その横に書かれたメッセージで出来た図)を検疫探知犬のビーグルのものに変えて掲載、「肉製品を持ち込もうとした人は見つけ出す」というメッセージを添えた。「即刻防疫(ただちに防疫)」、「地表最強狗狗(地上最強の犬)」というハッシュタグも付いている。
 
この図案では検疫探知犬のビーグルが、「私はあなたが誰かを知らないし、あなたが豚肉を持ち込もうとする理由にも関心が無い。中国の豚を食べたいのだったら、台湾の豚もおいしいと教えてあげる。豚肉をいますぐゴミ箱に捨てるなら、何もなかったことにして、あなたのところには行かないし、付きまとうこともしない。でも、ゴミ箱に捨てなかったらあなたとのところに行く。あなたを見つけ出す」と話している。
 
この投稿がなされると、わずか6時間で2万6,000人が「いいね」を押し、シェアも1万回を突破。コメント欄には、「犬用缶詰を寄付できますか?」、「護国神犬はすごい」、「最もかっこいい防疫大使」といった意見が書き込まれた。「いいね」はその後5万人あまりに拡大し、内政部のフェイスブックで過去最高の前向きな反応を獲得した。防疫対策の宣伝を強化して中国のアフリカ豚コレラの侵入を阻むため、内政部は28日には様々な言語での翻訳バージョンも投稿、とりわけ「汪星人バージョン」が注目を集めている。「汪星人」は「ワン星人」、すなわち犬のこと。
 
作られたのは中国大陸で使用される簡体中国語、英語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、日本語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語の10種類。また、お年寄り向けに大きな字で書かれた「我会找到你(あなたを見つけ出す)」とビーグルが軍隊の中隊長に扮して兵隊に向けて行う訓示バージョン、そして「ワン星人共和国語」バージョン。
 
「ワン星人共和国語」バージョンは、「汪汪汪汪汪、汪汪汪汪汪、汪汪汪汪汪、汪汪汪汪汪、嗷嗚~(ワンワンワン・・・、アオウ~)」。内政部はこれを翻訳し、「最後に改めて宣伝。アフリカ豚コレラを防ぐため、肉製品のネットショッピングや持ち込みはしないように。肉製品を持っているなら、処罰されないよう通関前に自主的に申告してください」と強調している。
 
なお、内政部のフェイスブックでは先ごろ、「台湾滷肉飯(ルーローファン)の10年チャレンジ」活動を発起。フェイスブックやインスタグラムでは10年前の自分と現在の自分の写真を比べる「10年チャレンジ」が広がった。内政部はこれをもじって、豚肉を主要食材とする台湾の代表的なB級グルメ、「滷肉飯」を「台湾の奇跡」から「台湾の失われた伝説」にしないよう、全ての人がアフリカ豚コレラの防疫対策に努めることを求めている。
 

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