3段階ある「旅遊疫情建議等級(=海外旅行感染症アドバイス)」のうち、最も深刻な「第3級(警告、Warning)」に指定される国が急増するに伴い、台湾では海外からの入国者・帰国者を中心に、自宅または指定施設での14日間の隔離「居家検疫(=在宅検疫)」を求められる人が増えている。中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)は18日、台湾のスマートフォン・携帯情報端末メーカーのHTCと協力し、LINEのチャットロボット機能「LINE Bot(ライン ボット)」を使い、「居家検疫」対象者が自宅にいながらその健康状態を自主的に報告できるシステムを構築する考えを明らかにした。このシステムがあれば、「居家検疫」対象者は防疫に関する情報をスムーズに取得することができ、「居家検疫」対象者の管理や世話をする人々の負担減少につながる。
衛生福利部(日本の厚労省に類似)がLINE台湾法人に協力を打診したのは先週のこと。LINE台湾法人は直ちに日本のLINE本社と相談し、数時間後には協力に応じることを決めた。LINE台湾法人は、「LINE Bot」システムの資源とアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を提供し、HTCによる新システムの開発に協力する。
なお、衛生福利部とLINEは17日、台湾のデザイナー8人とコラボした無料スタンプの配布を開始したばかり。いずれも新型コロナウイルス感染予防をテーマにしたもので、感染症予防に関する正しい情報を伝えると共に、一致団結してウイルスと闘い、ウイルスに打ち勝とうとの願いが込められている。衛生福利部のLINE公式アカウントを友達追加すると無料でダウンロードできる(https://line.me/S/sticker/17094)。デザイン提供に協力したのは可布魯的豆卡頻道さん、謙謙創芸さん、JUJU小圓帽さん、猫爪抓さん、猫猫虫-咖波さん、懶散兎さん、啾先生 by Lobsterさん、溌溌猴與嬌嬌兎さん、花猫大旅社さんの8人。公開から12時間足らずで延べ130万回ダウンロードされている。配布は4月15日まで。