中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当。中国語の正式名称は中央流行疫情指揮中心)によると、台湾における新型コロナウイルス感染者は4月27日までの時点で累計429人となっている。
4月22日(水)
中央感染症指揮センターは22日、軍艦「磐石」の乗組員のうち、新たに1人の感染が確認されたことを明らかにした。20代男性で「磐石」の実習生。3月23日に発熱、せき、味覚障害などがあったが、服薬後に症状が改善。4月18日、集中検疫所(=集中隔離施設)で受けた検体検査では陰性だった。しかし、その後、鼻づまりや嗅覚障害などが見られたため、19日に衛生当局の手配で2度目の検体検査を受けたところ、22日になって感染が確認された。
4月23日(木)
中央感染症指揮センターは23日、軍艦「磐石」の乗組員のうち、新たに1人の感染が確認されたことを明らかにした。20代男性で、「磐石」に乗船していた軍人。4月18日、集中検疫所で受けた検体検査では陰性だったが、19日以降、のどの痛みやかゆみ、せきなどの症状が相次いだことから、21日に再検査を受けたところ、感染が確認された。
4月24日(金)
中央感染症指揮センターは24日、軍艦「磐石」の乗組員のうち、新たに1人の感染が確認されたことを明らかにした。30代男性で、「磐石」に乗船していた軍人。4月18日、集中検疫所で受けた検体検査では陰性だった。22日になって嗅覚障害、鼻水、鼻づまりなどの症状が見られたため、23日に再検査を受けたあと医療機関に搬送。24日になって感染が確認された。
4月25日(土)
中央感染症指揮センターは25日、軍艦「磐石」の乗組員のうち、新たに1人の感染が確認されたことを明らかにした。20代男性で、「磐石」に乗船していた実習生。4月18日、集中検疫所で乗組員全員を対象に行った検体検査では陰性だったが、血中から新型コロナウイルスの抗体が確認されたため、24日に2回目の検体検査を受けたところ、25日になって感染が確認された。
これにより、軍艦「磐石」で発生したクラスター(集団感染)による感染者は累計31人となった。このクラスターに関して衛生当局は濃厚接触者1,865人を特定している。そのうち534人が「居家隔離(=在宅隔離)」を行っており、うち173人について検体検査を実施。結果は154人が陰性で、残りは結果待ち。ほかに1,331人が自主健康管理(自宅待機の必要はないが、定期的に検温して健康管理に努める)」の対象となっている。
台湾における新型コロナウイルス感染者は25日時点で累計429人となった。
4月26日(日)
中央感染症指揮センターは26日、新型コロナウイルスの新規感染者がゼロだったと発表した。
4月27日(月)
中央感染症指揮センターは27日、新型コロナウイルスの新規感染者がゼロだったとを発表した。海外から持ち込まれた感染例と、海上で発生した軍艦「磐石」でのクラスターを除けば、台湾ではすでに連続15日間、国内感染例が出ていないことになる。