2025/04/28

Taiwan Today

政治

新型コロナで1人死亡、国内感染は30日連続ゼロ

2020/05/12
11日の記者会見で、新型コロナウイルス感染により台湾で7人目の死者が出たことを報告する中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)の陳時中指揮官。亡くなったのは基礎疾患のない40代男性だった。(中央社)
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)は11日の記者会見で、新型コロナウイルスに感染して入院していた40代男性が多臓器不全のため亡くなったことを明らかにした。これにより、台湾における新型コロナウイルス感染による死者は累計7人となった。なお、台湾では12日までの時点で、新型コロナウイルスの新規感染者は5日連続で出ておらず、海外からの持ち込み感染を除く国内感染は30日連続でゼロとなっている。
 
亡くなった40代男性は今年3月、妻と一緒に訪問先の米国から帰国。3月19日に発症し、21日に医療機関を受診。24日に感染が確認された。妻もほぼ同時に感染が確認された(4月11日に退院)。男性に基礎疾患はなく、入院時は肺炎の症状もなかったため、当初は一般の隔離病棟で治療を受けていた。
 
しかし、入院4日後に呼吸困難に陥り、集中治療室に移された。ECMO(エクモ)と呼ばれる体外式膜型人工肺を使った治療を行っていたが、敗血症性ショックと多臓器不全を引き起こした。医療チームが最善を尽くしたものの、男性は5月10日に亡くなった。中央感染症指揮センターによると、現在新型コロナウイルス感染症の治療において、このような状況に陥った場合、死亡率が非常に高い。
 
台湾における新型コロナウイルス感染者の治療で、最後の手段であるECMOが使われたのは今回亡くなった患者を含めて2人。いずれも使用の時間が長期に及んだが、そのうち1人は先週無事にECMOから離脱している。
 

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