内政部(日本の省レベルに相当)の陳宗彦政務次長(=副大臣)は2日午前、台湾北部・基隆市の林右昌市長と共同で、今年の双十国慶節(10月10日、中華民国の建国紀念日)祝賀晩餐会を、10月9日に基隆市にて執り行うと発表した。双十国慶節の晩餐会が基隆市で行われるのは初めて。国家レベルのグループを招へいして行われる演目のほか、地元のパフォーマンスグループの参加も予定されている。
陳宗彦政務次長は、開催地決定の経緯について、「基隆市には素晴らしい港がある。しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響から、クルーズ船業界が不況となり、基隆市も大きな打撃を受けている。そこで中央政府と基隆市が提携して、10月にはかつてと同じように活気あふれる基隆市を取り戻せるようにしたい。さらに、この晩餐会を通してより多くの観光客を誘致したいと望んでいる」と説明した。
林右昌市長によると、晩餐会は屋外にて開催する可能性もあり、演目については、今後さらに詳細な計画を立てるとしている。演目は2部構成として、国家レベルのアーティストによる公演のほか、基隆を訪れる人々が地元の文化的特色を堪能できるよう、基隆市にちなんだパフォーマンスグループの演出も予定されている。また、当日は世界各地で暮らす台湾出身の人々も基隆を訪れるとみられることから、基隆市は、来賓を迎える準備を整え、基隆の最高の姿を見せたいとしている。