中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部に相当)は28日、海外からの入国者5人から新たに新型コロナウイルス感染が確認されたことを明らかにした。そのうち4人はフィリピンから、1人は香港からの入国。これにより台湾における新型コロナウイルス感染者は累計467人となった。詳細は以下のとおり。
■50代男性(463例目)
今年3月に仕事のためフィリピンへ。7月21日より発熱、せき、嗅覚障害、下痢、全身の倦怠感などの症状が出る。24日に現地の医療機関を受診し、検体を採取したが結果はまだ出ていない。26日の入国時に体温がやや高かったため、空港検疫官の手配で検体を採取したあと、集中隔離施設に安置された。当日夜になって体調不良を訴え、衛生当局の手配で医療機関を受診。28日になって感染が確認された。現在、入院して治療を受けている。
■30代男性(464例目)
今年1月に仕事のため香港へ。7月16日より悪寒、寝汗などの症状があったが、市販薬を服用したところ症状が緩和された。23日になって痰や嗅覚障害の症状が出たが、軽度な自覚症状だったため、現地では医療機関を受診しなかった。今月26日の帰国時、症状がある旨を自己申告した。空港検疫官の手配で検体を採取したあと、集中隔離施設に安置されていた。
■30代男性(465例目)
今年1月に仕事のためフィリピンへ。6月19日から嗅覚・味覚障害、せき、のどの痛み、筋肉痛などの症状があったので、当日のうちに現地の医療機関を受診して検体検査を受けたが、結果は陰性だった。現地の医療機関からは薬を処方されなかったため、市販の風邪薬を服用した。今月26日の帰国時、過去に症状があったことを自己申告した。空港検疫官の手配で検体を採取したあと、集中隔離施設に安置されていた。
■70代男性(466例目)と70代女性(467例目)の夫婦
今年1月に親族訪問のためそれぞれフィリピンへ。女性は7月12日より発熱、せき、歩くと息が切れるなどの症状があり、市販薬を服用したところ、これらの症状が緩和された。二人は今月26日に帰国。当時、男性側に症状はなかったが、女性側は搭乗前と入国時に症状がある旨を自己申告した。2人は空港検疫官の手配で検体を採取し、それぞれ「防疫旅館(=隔離専用の民間の宿泊施設)」と集中確立施設に安置されていた。