2025/06/29

Taiwan Today

政治

李登輝元総統死去、外交部「最も深い哀悼の意を捧ぐ」

2020/07/31
入院中だった李登輝元総統が30日午後7時24分に死去。享年97歳。外交部はただちにプレスリリースを発表、最も深い哀悼の意を表すると共に国際社会からの関心と弔意に感謝した。(外交部)
台北栄民総医院(病院)に半年近く入院していた李登輝元総統が30日午後7時24分に死去。97歳だった。李登輝氏は1923年生まれ。1996年には中華民国史上初めて直接選挙で選ばれた総統となるなど、台湾における民主のパイオニアと称えられた。
 
李登輝氏は米コーネル大学で農業経済学の博士号を取得。政界に転じてからは1984年に中華民国第7代副総統に当選、1988年1月には蒋経国総統(当時)の死去に伴い第7代総統を引き継いだ。1990年3月、国民大会で第8代総統に当選。そして1996年3月、中華民国史上初めての直接選挙で第9代総統に当選し、2000年5月に任期満了で退任した。
 
李登輝元総統は今年2月8日夜、自宅で血圧や血糖値を測った後、栄養補給のために飲んだ牛乳でむせ、咳が止まらなくなって台北栄民総医院に緊急搬送された。病院では肺浸潤の症状が確認され、その後入院治療を続けていた。
 
李登輝元総統の死去を受け、外交部(日本の外務省に相当)は30日にプレスリリースを発表した。以下、その内容。
 
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李登輝元総統が7月30日夜に死去した。外交部は李元総統の逝去に対し最も深い哀悼の意を捧げると共に、政府を代表して国際社会各界からの関心と弔意に感謝する。
 
李登輝元総統は中華民国第7代、8代、9代総統を務め、台湾の民主化と民主的な政治体制の確立に歴史的な貢献を果たした。任期内には憲法を改正し、国会の全面的な改選や総統直接選挙を推進、1996年には我が国で初めて直接選挙で選ばれた総統となった。李登輝元総統による指導の下、台湾はアジアにおける民主の手本へと転じることに成功、このため李元総統は「ミスター・デモクラシー」と称えられることとなった。これは李登輝元総統の偉大かつ歴史的な功績である。
 
外交部はこれからも李登輝元総統の民主と自由の理念を発揚していく。引き続き理念の近い国家との協力関係を深め、ルールに基づく国際秩序を共に守ることでインド太平洋地域の平和と安定、繁栄の維持に努めていく。
 
 

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