2025/07/01

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政治

蔡英文総統、戦車転落事故で殉職した林楷強さんに褒揚令授与

2020/10/21
蔡英文総統(写真右)は20日、8日に戦車の転落事故で殉職した林楷強さんへ褒揚令を授与し、林楷強さんの父・林清春さん(写真左)が代わって受け取った。蔡英文総統は、林楷強さんの国家に対する多大な貢献を称え、家族にも敬意と謝意を表した。(中華民国総統府ニュースサイトより)
蔡英文総統は20日午前、台湾南部・高雄へ赴き、殉職した陸軍金門防衛指揮部烈嶼守備大隊の林楷強さんへ「褒揚令」を授与し、その社会貢献を表彰した。「褒揚令」は、国家に多大な貢献をもたらした国民へ贈られる公文書。

蔡総統は、高雄に到着後、まず初めに「褒揚令」を授与、林楷強さんの父・林清春さんが代わって受け取った。蔡総統はその後、林楷強さんの告別式で霊前に花を手向け、最敬礼を示す三鞠躬(三顧の礼、深いお辞儀を三回繰り返すこと)を捧げた。

蔡総統は「林楷強さんは8日、任務執行中の事故で殉職した。これは国軍にとっても、国家にとっても大きな損失であり、国民すべてがこの上なく名残惜しい気持ちでいっぱいだ。今日は私が国民を代表して、林楷強さんに最大限の敬意を払い、国家に対する多大な貢献に心から謝意を表する」と述べた。

蔡総統はさらに、国家の安全保障のためには、国軍の活躍が必要なので、この悲しみを力に変えて、引き続き持ち場をしっかり守っていってほしいと激励した。そして、国家の安全のためだけでなく、林楷強さんに代わって家族を守ることが、林楷強さんを追想する最善の方法だと強調した。

蔡総統はまた、国軍の各士官・兵士に対して、最新式戦車をできるだけ早く購入することを保証するとした。加えて、離島の金門県烈嶼郷地域に適した戦車を調整することを優先し、軍事訓練を全面的にバックアップしていく意向を示した。

林楷強さんの家族にも謝意を表した蔡総統は、すべての国軍がためらうことなく、国家の安全保障のために尽力できるのは、家族の支えがあってこそだと指摘し、「家族の皆さんに敬意と謝意を表します」と語った。

蔡総統は、国防部(日本の防衛省に相当)に対して、林楷強さんの家族への遺族給与金及び弔慰金の支給などを手厚くするよう指示すると共に、林楷強さんの遺族に引き続き最大限の支援を行うよう求めたことを明らかにした。

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