2025/05/02

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政治

今年のAPEC首脳会議、台湾代表はTSMC創業者・張忠謀氏

2020/11/11
蔡英文総統(写真中央)は10日に開催した記者会見で、オンライン形式で20日に開催される第28回APEC首脳会議の代表として、世界最大手の半導体ファウンドリ、TSMCの創業者で前董事長の張忠謀氏(写真左)を任命することを発表した。(総統府ニュースサイトより)
第28回アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(議長国:マレーシア)は、20日にオンライン形式で開催される。蔡英文総統は10日、総統府において「APEC首脳会議代表発表記者会見」を開催、今年の首脳会議代表として再度、世界最大手の半導体ファウンドリ、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者で前董事長(会長)の張忠謀(モリス・チャン)氏を任命することを発表した。

蔡総統は、「張忠謀代表と代表団のメンバーが、今回の会議の各分野における討論に積極的に取り組むよう期待している。会議において、台湾は世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染拡大予防に対して、進んで貢献を図る準備があること、各国と共同でアジア太平洋地区における安定した医療・公衆衛生システムの構築に努めることを再び宣言する。会議の代表団が任務を果たし、台湾と各国の連結性強化を推進し、グローバルサプライチェーンにおける台湾の重要な立場を堅固にしていきたい」と強調した。

蔡総統のスピーチの要点は以下の通り。
2020年マレーシアAPECの全体テーマは、「共有された繁栄の強靱な未来に向けた、人間の潜在能力の最適化:方向修正・優先付け・進歩」。世界中が新型コロナウイルス感染症の拡大という衝撃に見舞われる中、今年のAPEC首脳会議では、各国の代表が出席し、どのように共同で感染拡大の防止策を進めるか、いかにして持続可能な開発目標(SDGs)を達成し、革新的な経済成長を遂げるかに焦点を当てて、討論が行われる。また、APECの次の指針となる「APECポスト2020ビジョン」を考慮に入れて、意見の発表がなされる。

APEC首脳会議に出席する張忠謀代表と代表団のメンバー全員が、今回の会議の各分野における討論に積極的に取り組み、以下の2つの任務を達成できるよう期待している。
第一の任務は、台湾は世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの感染拡大予防に対して、進んで貢献を図る準備があり、国際社会において台湾のあらゆる取り組みが理解できるよう再び宣言すること。台湾も世界各国と共同でアジア太平洋地区における安定した医療・公衆衛生システムの構築できるよう願っている。
張忠謀代表がAPECメンバーに対して、「台湾は、アジア太平洋地域の医療・公衆衛生システムの改善や世界における新型コロナウイルス感染拡大に対する防疫対策のために、引き続き豊富な公衆衛生の専門知識、医療、防疫対策の経験をもって貢献していくことを望んでいる」ことを伝えてほしい。

第二は、会議の代表団が、台湾と各国との連結を強化し、グローバルサプライチェーンにおける台湾の重要な立場を堅固にすること。
中華民国政府は、世界各国と二国間または多国間の経済連携協定、自由貿易協定の締結に取り組み、台湾のAPEC参加を確固たるものとして、台湾企業による多様なグローバル戦略を支援、重要なパートナー国との提携を通じて、双方の利点を結合させてウインウインの関係を築いていきたい。

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