2025/05/28

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環境保護署が使い捨てプラコップの減量に二大方針、下半期にもスタート

2021/05/11
使い捨てのプラスチック製コップによって生じるゴミ問題解決のため、行政院環境保護署が「マイコップ」に伴う割引の見直しや「リサイクルコップ」制の導入を計画している。写真はタピオカミルクティー。通常使い捨てのプラコップで販売される。(経済部サイトより)
台湾ではドリンクスタンドで販売される飲料が広く好まれているが、このことが使い捨てのプラスチック製コップ(以下、「プラコップ」)のゴミ問題につながっており、行政院環境保護署(日本の環境省に相当)がこのほどプラコップの削減に乗り出すことになった。飲料の購入者が自らコップ(タンブラー)を用意している場合の割引の見直し、ならびに各県・市における「リサイクルコップ」の試験的な導入から始める予定。具体的な方法は検討中ながら、環境保護署では今年下半期にはスタートさせたい考えだという。
 
ドリンクスタンドで売られる飲料で代表的なタピオカミルクティーはもはや台湾の「国民ドリンク」となっているが、こうした飲み物は大量のプラコップの生産につながっている。行政院環境保護署はここ数年、使い捨てであるがために生まれるゴミをターゲットとした「四大ゴミ減量措置」に段階的に取り組んでおり、2018年のレジ袋有料化、2019年のプラスチック製ストローの使用制限、2020年の使い捨て食器の使用制限ならびに「環保夜市」(環境にやさしいナイトマーケット)の推進に続いて、今年は使い捨てプラコップの減量に乗り出すことになった。
 
環境保護署廃棄物管理処の頼瑩瑩処長によると、「一次性飲料杯減量弁法」(使い捨てコップ減量方法)はすでに初歩的な計画がまとまっているが、まだ環境保護団体や専門家、業者と話し合う必要があるため対外的な発表は今年下半期になる。現時点での二大構想は、すでに行われている「消費者が自分専用のコップ(マイコップ)を用意している場合の割引」の見直しと、各県・市における「リサイクルコップ」(中国語では「循環杯」)の導入。
 
「リサイクルコップ」は今年、各離島で同時に試験的に導入されることになるという。方式は離島・小琉球(台湾南部・屏東市)ですでに行われている「リサイクルコップ」のレンタル方式。利用者はドリンクスタンドなどで携帯電話と連絡方法を登録すれば「リサイクルコップ」を借りることが出来、期限内に返却すればよい。利用したドリンクスタンドとは異なる場所でも返却が可能だという。
 
また、台湾本島でも台南市(台湾南部)と新北市(同北部)で一部の業者がすでに「リサイクルコップ」を試験的に運営している。今年4月には桃園市(同北部)が「リサイクルコップ」でコンビニエンスストアと提携。同じく北部の台北市でも関連の計画があり、今後試験的に導入することになるという。
 
 

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