今年の東京オリンピックに参加した中華民国(台湾)の代表選手団が過去最高の成績を挙げたことを受け、総統府は1日午後、選手、コーチ、サポートチーム、審判員ら代表選手団を総統府に招き、台湾のヒーローたちに心からの喝采を送る「Our Heroes!台湾英雄 凱旋派対」(台湾ヒーローズ 凱旋パーティー)を開催した。
蔡英文総統は頼清徳副総統と共に同パーティーに出席して選手たちを歓迎し、代表選手団が未曽有の好成績を収めたことを祝い、選手たちに感謝した。
蔡総統はまず選手たちを歓迎、総統府にこれほど多くのアスリート、コーチ、サポートチームを迎えるのは2017年の夏季ユニバーシアード台北大会、2018年のアジア競技大会(ジャカルタ・パレンバン)のあと以来だと説明した。続いて蔡総統は、かつてオンラインでの交流で選手たちから多くの提案を受けたこと、今年のオリンピックでみなの活躍ぶりを目にしたこと、そしてこの日、オリンピックでの過去最高の成績を祝い感謝できることに触れ、こうした好成績は偶然ではなく、みなの長期的かつ一丸となっての努力から生まれたものだと評価した。
蔡総統は教育部(日本の文科省に類似)及び教育部体育署(日本のスポーツ庁に相当)の取り組みを改めて評価、ここ数年はナショナル・スポーツ・トレーニングセンターの施設を積極的に改善すると共にスポーツ科学チームの規模拡充に努めてきたほか、東京オリンピックに向けた選手強化策の「黄金計画」を通じて選手一人ひとりに合わせたサポートチームを提供してきたと称えた。蔡総統はまた、こうした重要な政策を継続して進めることが出来たのは頼清徳行政院長(2017年9月~2019年1月。現在は副総統)とその後を継いだ蘇貞昌行政院長(現職)の二人の行政院長がいたからだとしてその功績も称えた。
蔡総統は先ごろのオンライン会議で多くの選手が「黄金計画」強化に関する提言を行ったことに触れ、2024年のパリ・オリンピックに向けて「黄金計画」を継続し、その内容もよりよくしていくと宣言。蔡総統はまた、企業や各協会が政府と一緒にアスリートのためより優れたスポーツ環境を生み出していくことを強く期待した。そして、トップ選手をサポートするばかりでなく、末端のトレーニング環境の改善にも力を入れ、スポーツ人口とファンを増やすことで台湾におけるスポーツの実力を絶えず強化していこうと呼びかけた。