台湾では5月28日より、5~11歳児童向けのファイザー製新型コロナウイルスワクチン接種を開始した。中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)によると、30日までに対象者全体の約3割に当たる45.5万人がすでに接種を済ませている。対象年齢の児童がより早くワクチン接種による抗体を獲得できるよう、中央感染症指揮センターは地方自治体と協力して、6月1日から6都市に5~11歳児童向けのワクチン大規模接種会場を設置することを決めた。設置場所は以下の通り。
中正紀念堂(台湾北部・台北市)
板橋駅(台湾北部・新北市)
桃園市総合体育館(=桃園ドーム)/陸軍専科学校(台湾北部・桃園市)
国立自然科学博物館(台湾中部・台中市)
台南市立図書総館(台湾南部・台南市)
高雄展覧館(=高雄展示ホール)(台湾南部・高雄市)
台湾では現在、県や市が主体となって指定の医療機関や小学校などで5~11歳児童を対象としたワクチン接種を実施しており、保護者や児童が希望に応じて選択できるようにしている。これから接種される大規模接種会場や指定の医療機関で接種する場合は、保護者同伴の上、その場で問診票と意向書にサインし、医師が確認した上で接種を行う。すでに新型コロナウイルスに感染している場合は、回復後3か月経過しなければ接種することができない。
なお、中正紀念堂の自由広場には現在、PCR検査場が設置されている。これについて中央感染症指揮センターは、児童向けワクチン接種会場は中正紀念堂の室内(1階)で、PCR検査場は屋外となり、両会場には約500mの距離があると説明している。また、ワクチン接種希望者は信義路側の「大忠門」から入るが、PCR検査を受ける人は愛国東路側の「大孝門」から車で入り、指定のレーンに沿って前進するため、人の流れが重なることはないとのこと。