中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は25日、新型コロナウイルスのオミクロン株亜種である「BA.4」と「BA.5」の感染者が計48人確認されたと発表した。うち、国内感染者は2人、海外からの入国者による感染は46人。台湾は現在のところ、オミクロン株亜種の侵入をほぼ水際で止めている。これまで水際検疫(入国後の検査、あるいは入国後の隔離期間)に確認されたオミクロン株亜種の感染者は416人。うち「BA.4」は62人、「BA.5」は354人だった。但し、これとは別に、「BA.5」については計9人の国内感染が確認されている。
今回新たに確認されたオミクロン株亜種の国内感染者2人はいずれも「BA.5」の感染と判明している。そのうち60代男性は、ドイツから帰国した家族から感染したことが分かっている。もう一人は、南部在住の50代男性。造船関連の仕事をしており、5月18日に新型コロナウイルス感染が確認されていたが、7月13日になってセキやのどの痛み、筋肉痛などの症状が出たため簡易検査を行ったところ陽性と判明。その後、PCR検査でも陽性(Ct値17)となったため、遺伝子配列の解析を行ったところオミクロン株亜種の「BA.5」に感染していることが判明した。衛生当局は家族内感染か職場のクラスターと見ているが、現在のところ感染経路は分かっていない。中央感染症指揮センターは、国際ふ頭の主務官庁に対し、関連の業者が船舶に立ち入って作業する場合は防護と消毒を徹底すること、関連の人員のワクチン2回目追加接種(4回目接種)を奨励することなどを指示している。
なお、25日に海外からの入国者から確認されたオミクロン株亜種感染の内訳は、10代から70代までの男性23人と女性23人で、「BA.4」が8人、「BA.5」が38人。入国日は6月29日から7月16日までだった。
そのうち、「BA.4」が検出されたのはドイツとインドからの入国が各2人、ほかはタイ、日本、英国、オランダからが各1人だった。「BA.5」が検出されたのは、ドイツとタイからの入国が各5人、米国、日本、韓国が各4人、ベトナム、フランス、オランダが各3人、シンガポール、英国が各2人、フィリピン、イタリア、ブラジルが各1人だった。