「国艦国造(=艦艇の国産化)」政策を進める台湾で、初めてとなる国産のドック型揚陸艦「玉山」の引き渡しが行われた。蔡英文総統が9月30日、台湾国際造船股份有限公司の高雄港工場を訪れ、引渡式を執り行った。
蔡英文総統は、海軍の揚陸艦「玉山」について、「平時は災害救援を行い、戦時には水陸両用作戦に参加」するものだと説明。中国の軍事的脅威が高まる中、自衛能力を強化してこそ、真の平和を得ることができると強調した。蔡総統はまた、「国防自主(=自主的な国防)」を実践し、軍に最も良い装備を与えて国家を守らせることは政府の一貫した政策であり決意だと述べた。そして、海軍、台湾の兵器開発を担う国家中山科学研究院(中科院)、それに造船会社の台湾国際造船股份有限公司がこれからも努力を続け、今後もあらゆる国産艦艇の建設計画が予定通りの納期と品質で完成し、中華民国の軍隊が国土を守るための一助となるよう期待を寄せた。
蔡総統は「玉山」の引き渡しや造船模型の贈呈を見届け、軍艦旗を授与した。その後、「玉山」に乗り込み、艦内を見学した。