2025/06/07

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政治

台湾初の国産潜水艦「海鯤」が完成、蔡総統が高雄で進水式執り行う

2023/10/02
初の国産潜水艦「海鯤軍艦」の正式な進水式が9月28日に行われ、蔡英文総統(前列中央)が午前、台湾南部・高雄市を訪れて命名と進水の式典を執り行った。(総統府サイトより)
初の国産潜水艦「海鯤軍艦」の正式な進水式が9月28日に行われ、蔡英文総統が午前、台湾南部・高雄市を訪れて命名と進水の式典を執り行った。潜水艦の国産化は2010年11月にスタート。その後、様々な議論や問題に見舞われたが、台湾国際造船股份有限公司、海軍、友好国が全力で支える中、建造がついに完了した。この潜水艦の命名と進水の式典がこの日午前、台湾国際造船高雄工場で行われ、蔡総統がボトルを割って進水を宣言すると共に、「海鯤軍艦」と命名した。ペナントナンバーは711。海軍の所有する潜水艦4隻が十字型舵であるのに対して「海鯤軍艦」はX舵で、台湾国際造船の鄭文隆董事長(=会長)は、「性能は間違いなく現役の潜水艦を上回る」と強調した。
 
蔡英文総統はスピーチの冒頭、「歴史はこの日を忘れないだろう」と述べた上で、かつて不可能とされた国産の潜水艦が目の前にあることに触れて、「我々はやり遂げた」と強調。続けて蔡総統は、潜水艦は国家堅守を具体的に実践するものであるばかりでなく、海軍が非対称戦争に向けて発展させる戦略・戦術の重要な装備であり、「国防自主」(必要な防衛装備を自前で調達すること)に新たなマイルストーンを刻むものだとその意義を説明した。
 
スピーチを終えると蔡総統はこの軍艦を命名し、進水の式典を執り行った。蔡総統は、「私は喜びに満ちた気持ちであなたに名前を与え、ボトルを割ろう。あなたの誕生を祝うと同時に、領海を守り、国の安全を確保するという神聖な任務を与える。そして『海鯤』と命名する」と宣言した。
 
米国在台協会台北事務所のサンドラ・オウドカーク所長、駐台北韓国代表部の李殷鎬代表、日本台湾交流協会の岡島洋之副代表らもこの式典に参加した。
 
 

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