中央選挙委員会が選挙活動の公平性、多元性、包摂性を確保するため、第16代正副総統選挙及び第11期立法委員(国会議員)選挙に際して16の先住民族言語によるポスターを制作、先住民族に対する選挙のPR活動を強化している。
先住民族政策を担う省庁、原住民族委員会の統計によれば、今年11月の時点で台湾の先住民族人口は58万8,660人。先住民族の有権者に対する宣伝を強化し、満20歳の国民の活発な投票を奨励するため、中央選挙委員会はこのほど阿美族(アミ族)、泰雅族(タイヤル族)、排湾族(パイワン族)、布農族(ブヌン族)、卑南族(プユマ族)、魯凱族(ルカイ族)、鄒族(ツオウ族)、賽夏族(サイシャット族)、雅美族(ヤミ族)、邵族(サオ族)、噶瑪蘭族(カバラン族)、太魯閣族(タロコ族)、撒奇萊雅族(サキザヤ族)、賽徳克族(セデック族)、拉阿魯哇族(サアロア族)、卡那卡那富族(カナカナブ族)に向けた宣伝ポスターを制作した。
中央選挙委員会によると、原住民族委員会は先住民族言語の復興、ならびに失われた先住民族言語及び先住民族文化の復活に全力で取り組んでいる。中央選挙委員会は進歩的な価値と政策方向に合わせ、財団法人原住民族語言研究発展基金会の協力の下、16種類の先住民族言語専門の教師に委託し、投票日、投票時間、投票時に必要な「三宝」(身分証・印鑑・投票通知書)などの情報を16言語に翻訳してもらった。中央選挙委員会は、先住民族の有権者により親しみのある母語を使って宣言することで、来年1月13日、これら有権者が積極的に票を投じることを奨励するとしている。