2025/04/27

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法務部法医研究所、台湾士林地方検察署、三軍総医院が法医学人材の育成で協力へ

2024/03/26
法務部法医研究所と台湾士林地方検察署は25日、三軍総医院(=病院)に法医鑑定と関連の人材育成を委託するため、三軍総医院内で契約調印式と記者会見を行った。(軍聞社)
法務部法医研究所と台湾士林地方検察署は25日、三軍総医院(=病院)に法医鑑定と関連の人材育成を委託するため、三軍総医院内(台北市内湖区)で契約調印式と記者会見を行った。調印には、法務部の蔡清祥部長、国防部の徐衍璞副部長、士林地方検察署の顔迺偉検察長が立ち会った。また、国防部軍医局の蔡建松局長や台北市衛生局の陳彦元局長なども出席した。この契約に基づき、3者は国軍の軍医から優秀な法医学の専門人材を育てる。同時に国軍と司法の実質的な交流を促進し、軍と民間の法医鑑定の品質を高め、司法による人権保障を徹底する。
 
国防部の徐衍璞副部長は、「国防部が台湾の法医制度に貢献できることを光栄に思う」と述べた上で、三軍総医院は、国防医学院の設立当初から法医学人材の養成に着手しており、先進国の技術レベルに追いつくため、当時国防医学院生物解剖学科に所属していた蕭開平医師を病理科に派遣して法医学を学ばせ、法医病理の教学や関連の業務に従事させたことを明らかにした。徐副部長によると、その後の2015年にも、国防部軍医局と法務部の協力により、病理科の林佑俊医師を米マイアミ大学に派遣し、法医解剖の専門のトレーニングを受けさせた。徐副部長は、三軍総医院、法務部法医研究所、士林地方検察署の3者が協力することは、医学センターにおける専門の医師のトレーニングの品質向上につながるほか、軍陣医学(軍隊を対象とする医学)と法医病理研究を結び付けるためのエネルギーを大幅に高め、台湾の法医鑑定の質と効率を引き上げることにもなると期待を寄せた。
 
また、法務部の蔡清祥部長は、将来的に三軍総医院法医センターの高水準の医療サービスを利用して法医解剖鑑定や関連の人材育成を行い、台湾でより多くの優秀な法医学人材を育成することができると指摘。法医鑑定の品質や効率を全体的に引き上げることができるだろうと期待を寄せた。蔡部長はまた、これは先進国の法医制度の潮流にも合致したもので、台湾の法医制度にとって非常に重要なマイルストーンになるはずだと胸を張った。
 

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