教育部が2004年に「性別(ジェンダー)平等教育法」を制定、施行して満20周年を迎えた。教育部はこの20年間にわたる取り組みとその成果を示すため、4月20日から28日まで台北市の華山1914文化創意産業園区で「性別平等教育法20周年特展『ROOM XX:すべてはトイレから始まった』」を開催する。展示のほか、週末には座談会や親子で参加できるワークショップなどが開催される。いずれも参加は無料。
「性別平等教育法」の制定は、台湾でジェンダー平等教育を推進するための法的根源、目標、方向を確立した。また、ジェンダー平等教育の資源を持つ環境の確立にもつながった。今回の特別展は、リアルな空間、つまり公共施設におけるトイレ、家の中のキッチン、学校にある運動場、ひいてはより広い意味で空間と言える社会全体の構造から、どこにでも存在する「性別」について考える。4月20日(土)と21日(日)の両日は、いくつかの座談会も開催され、台湾で関心が寄せられるジェンダー平等の問題について、専門家や民間団体の代表が登壇して議論する。4月27日(土)と28日(日)は、親子で参加できる週末ワークショップが開催され、絵本の読み聞かせや演劇、ヒューマンライブラリーなどのイベントが行われる。主催の教育部は、子どもたちに演劇などを通してジェンダー平等の本質を自然に受け止めてもらえればと期待を寄せている。展示エリア内にはジェンダーに関する絵本や書籍が並ぶコーナーも設けられ、休憩の場としても利用することができる。
「性別平等教育法」の制定から今年で20周年を迎える。教育部はこの20年間、生徒・児童を対象としたジェンダー平等に関する意識形成や、教育機関におけるジェンダー平等教育の実践を通して、ジェンダー平等の価値や信念を確立してきた。自分を理解し、他人を尊重することや、ジェンダーの問題について理解を深めることで、固定観念を払拭してきた。教育部は、ジェンダー平等教育に関心を持つより多くの人々に、この9日間のイベントに参加して欲しいと呼びかけている。
イベントの詳細や週末のワークショップへの申し込みについては教育部が運営する「ジェンダー平等教育」に関するサイト(https://www.gender.edu.tw/web/index.php/m1/m1_05_01_index
)を参照のこと。