2025/05/02

Taiwan Today

政治

政権発足から101日目の卓内閣、今後の施政方針まとめた新戦略始動を宣言

2024/08/29
行政院の卓栄泰院長(首相)は、政権発足から101日目を迎えた28日、今後の施政方針をまとめた新戦略「行動101策略」の始動を宣言した。(行政院)
行政院の卓栄泰院長(首相)は、政権発足から101日目を迎えた28日、今後の施政方針をまとめた新戦略「行動101策略」の始動を宣言した。例えばオープンガバメントの再進化については、データの公開にとどまらず、重大なプロジェクト、法案、政策、予算の執行状況についても公開することが明言された。また、各省庁などに「持続可能性担当官」を設置し、企業と足並みをそろえて、2050年までに「ネット・ゼロ」を実現することが盛り込まれた。
 
卓院長は28日、鄭麗君副院長(副首相)や複数の政務委員(無任所大臣)らとともに、「アクティブ(A)」と「イノベーティブ(I)」のイニシャルを組み合わせた「AI内閣」を標榜する卓内閣の発足101日目の記者会見を開催した。卓院長はまず、新戦略「行動101策略」というネーミングについて、台北市のランドマークである超高層ビル「台北101」よりも革新的、突破的、積極的な行動を目指すという意味を込めたと説明。人を中心に据え、より公平な社会と、より文明的な国家を築くことを目指すと述べた。
 
卓院長によると、「行動101策略」は新時代、新政策、新建設に焦点を当てたもので、「(高齢者・幼児・弱者への)ケア」と「発展」を2つの主軸とする。また、(1)「社会投資を拡大して、家庭の負担を軽減する」、(2)「医療投資を拡大して、健康な台湾を作る」、(3)「多元的で平等な共栄社会へ向けて邁進する」、(4)「強靭性のある台湾を作り、安全と平和を守り、維持する」、(5)「イノベーション駆動型の経済発展とスマートな国家づくりを目指す」、(6)「グリーンな成長と2050年までのネット・ゼロ転換を目指す」、(7)「バランスの取れた発展で、地方に希望を創出する」、(8)「ソフトパワーの強化と国家ブランディングを目指す」の「八大施政目標」をカバーする。これにより、頼清徳総統が掲げる「イノベーティブで繁栄した台湾」、「公正で持続可能な台湾」、「民主的で平和な台湾」という「新台湾三大国政ビジョン」を実現し、人々の負担を減らし、社会をより安全にするだけでなく、産業のために新たな革新を生み、環境のために持続可能な発展に力を入れることを目指す。
 

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