頼総統は昨年5月20日に行った就任演説で、台湾が「AIアイランド」になるよう推進する方針を明らかにした。バランスの取れた台湾の発展、レジリエントで健全な台湾を目指すとした。
頼総統によると、行政院(内閣)は「南台湾シリコンバレープロジェクト」に加えて、北北基(台北都市圏と呼ばれる台北市、新北市、基隆市)、桃竹苗(北部の桃園市、新竹県および北西部の苗栗県)、中彰投(中部の台中市、彰化県、南投県)および台湾東部を含む6エリアにおいて、AI活用を浸透させる開発計画を承認した。さらに交通建設・整備や生活エリアの改善も目指し、その予算に1兆台湾元(約4兆7,700万日本円)以上投じる計画で、市民の反響が期待される。
賴総統は、「台湾は半導体やAI分野における強みを活用して、民主主義諸国を結びつけ、民主的なサプライチェーンをより完全かつ健全なものにしている。このような台湾は、かけがえのない存在として産業を主導し、台湾の経済発展をより強靭なものにしている。権威主義の脅威に直面している台湾の産業は、台湾のレジリエンス構築のために、半導体とAI分野に頼っている。また医療分野でも、バイオテクノロジーにおいて成果を上げている」と述べた。
医師だった頼総統は、総統選挙に立候補する際、より健康で健全な台湾を構築すると心に決めた。市民が健康で長生きし、国力が強化され、世界が台湾を必要とするよう願っている。