2025/05/06

Taiwan Today

政治

頼清徳総統、詐欺被害を避けるには「止まる・見る・聞く」の実践を

2025/04/18
頼清徳総統は17日、民間企業が主催する詐欺撲滅フォーラム「2025斥詐風雲論壇」にゲストとして登壇。「うまい話」には特に注意が必要であり、「止まる・見る・聞く」を実践するよう呼びかけた。(総統府)
頼清徳総統は17日、民間企業が主催する詐欺撲滅フォーラム「2025斥詐風雲論壇」にゲストとして登壇し、詐欺撲滅に向けた政府の取り組みとして、行政院(内閣)に「打撃詐欺指揮中心(詐欺撲滅指揮センター)」(旧:打撃詐欺弁公室)を設立し、各省庁が連携して積極的に対応を進めていることや、中央政府と地方自治体、それに市民の協力によって詐欺被害を最小限に抑える努力をしていることなどを説明した。
 
頼総統はまた、自分は就任後、立法院(国会)の与野党の理解を積極的に求め、詐欺被害撲滅につながる4つの法律を新たに制定、あるいは改正したと指摘。これにより刑罰を強化し、根本的な管理強化によって詐欺の発生を抑えるなど、政府が法律によって実質的な被害者救済を強化できるようになったことを説明した。また、今年は政府の詐欺撲滅綱領「新世代打撃詐欺策略行動綱領」が2.0版へと更新され、詐欺対策のスローガンに従来の「知識を身につけて詐欺を見抜く(識詐)」、「電信詐欺をブロックする(堵詐)」、「詐欺被害を食い止める(阻詐)」、「詐欺に対する処罰を実施する(懲詐)」に加え、新たに「詐欺を防ぐ(防詐)」が加わったことを説明した。
 
頼総統は政府による取り組みの成果を詳しく説明した上で、詐欺が疑われるシーンに遭遇した場合は、「止まる・見る・聞く」を実践するよう呼びかけた。統計によれば、詐欺の約70%は投資関連のものであり、「うまい話」には特に注意が必要だと強調。投資の話を持ちかけられたらまず詐欺の可能性を疑い、詐欺の被害状況を可視化した政府の「打詐儀錶板」(詐欺対策ダッシュボード)をよく見て似たような事例がないか確認し、すぐにはお金を振り込まないよう注意して欲しいと述べた。
 
 

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