2025/02/22

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文化・社会

屏東は「鷹アズキ」のみならず、「ハナジカ小粒黒豆」も

2017/03/07
野生ハナジカ復活のための繁殖地である屏東県満州郷では在来種の小粒黒豆の有機栽培に力を入れており、「ハナジカ小粒黒豆」と命名して販路拡大を目指している。写真中央は「黒豆ティーバッグ」。(行政院農業委員会農糧署南区分署提供、中央社)
台湾南部・屏東県には土地にやさしい方式で育てられたアズキがある。農薬が使われておらず、それを食べた鳥類に害を与えない。農薬の使われた作物を食べて死んだ鳥を鷹が食べて死ぬこともない。動物の保護に携わる人たちの宣伝とスーパーマーケットの「全聯(PXマート)」による関連商品販売を経て、この「老鷹紅豆(鷹アズキ)」は広く知られるようになった。
 
屏東県満州郷(日本の町村に類似)の農会(農業協同組合)と屏東県、行政院農業委員会(日本の農水省に相当)農糧暑南区分署ではここ数年、満州郷の在来種である「小黒豆(小粒黒豆)」を地元の農家が有機栽培するよう積極的に指導してきた。それにより作付面積は187ヘクタールに達しており、長年にわたって人気の、伝統的な製法で作られた有機伝統醸造醤油の他、最近では黒豆ティーバッグも売り出している。
 
農糧署南区分署は、「梅花鹿(ハナジカ)」が放されている場所で栽培される「屏東満州郷有機小黒豆」を広く知ってもらおうと、「梅花鹿小黒豆(ハナジカ小粒黒豆)」と命名。「鷹アズキ」の成功経験再現を狙っている。
 
満州郷は墾丁国家公園内(台湾南部・屏東県)に位置し、野生ハナジカを復活させるための繁殖エリア。有機黒豆はこのエリア内で栽培されている。
 
 

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