台湾の女子空手選手、文姿云（Wen Tzu-Yun）選手が「空手1プレミアリーグ・ラバト2017」で銅メダルを獲得、最新の世界ランキングで世界1位に躍り出る見通しとなった。
「空手1プレミアリーグ・ラバト2017」は現地時間の14日から16日まで、モロッコの首都ラバトで行われた。文選手は初戦で地元の選手と対戦、1対1ながら先にポイントを奪った優勢で勝利。第2試合はルクセンブルグの選手に5対0で圧勝。第3試合はトルコの選手と対戦、再び1対1ながらポイント先取で勝ち上がった。しかし、第4試合はエジプトの選手に0対4で敗れ、決勝戦には進めなかった。
しかし、文選手は気持ちを立て直して臨んだ3位決定戦でアルジェリアの選手に3対0で快勝、女子55キロ級の銅メダルを獲得し、昨年と同じ成績を保った。
今大会開催前の時点で文姿云選手の世界ランキングポイントは4,090ポイントで世界2位だったが、今回銅メダルを獲得したことで425ポイントが加算される。加えて、4,216.50ポイントでトップだったブラジルのValeria Kumizaki選手が今大会は1回戦で敗退したこともあり、文選手は最新のランキングでトップに躍り出る見通しとなった。
文姿云選手は、空手はすでにオリンピック競技となり、ポイントは出場資格の重要な条件の一つだと説明、累計ポイントを高く維持していけば、2020年の東京オリンピック出場にもつながるとして、今回世界1位となることを大いに喜んだ。