2025/05/02

Taiwan Today

文化・社会

台湾クリエイティブ・エキスポが開幕、23日まで

2017/04/20
今年の「台湾文博会(CREATIVE EXPO TAIWAN)」が19日に開幕。回収したガラスを小石のように磨き上げたものを敷き詰めた、「リサイクルガラスの海」(写真)などが注目されている。(中央社)
今年の「台湾文博会(CREATIVE EXPO TAIWAN)」は、「我々は文化の中で爆発する」がテーマ。テーマ館に足を踏み入れると目の前に広がる「導読エリア」で、文化部(日本の省レベルに相当)の鄭麗君部長(大臣)は台湾北西部・苗栗県苑裡鎮の「磚瓦(瓦)」を展示して、文化は土壌から生まれるもので、物事すべてのバックグラウンドだと伝えている。
 
「台湾文博会」は19日に開幕。キュレーターの王耀邦氏は今回、問題提起型の展示で、12名の文化人に一つの物で文化を表現してもらった。作家の馮光遠氏は、米大リーグの球場、フェンウェイ・パークの赤土を出品。王耀邦氏は、米国では子どもを連れて野球を見ることが生活の一部になっていると解説。台湾の人気バンド、メイデイのベーシスト、瑪莎はメイデイにとって最初のレコードを出品、「メイデイの20年は同世代の共通の記憶と成長のプロセスを代表しており、現代の文化を象徴するもの」だという。
 
テーマ館の中には、「樹火紙博物館」が作り出した薄い紙の帯が吊り下げられている。王耀邦氏によれば、紙は文明が誕生する際の鍵となる要素。展示エリアではみなにとって当たり前の紙にスポットライトを当て、空間のパーテーションとしている。透けて見える性質を利用することで、紙は文字を読むこと以外にも、実際に触れて体験できることを伝えている。
 
「議題エリア」は5つの小さなテーマ展となっており、空港における案内板の新たなデザインや、デザイナーが考えた、台湾の人たちが最も多く食べるであろう弁当、などが展示されている。
 
また、「春池玻璃(春池ガラス)」も出展。回収したガラスを小石のように磨き上げたもの40トンを展示エリアに敷き詰めて、「リサイクルガラスの海」を創り出した。参観者は靴を脱いでこの「海」を歩くことで、ガラスの感触を体験することができる。
 
今年の「台湾文博会」は19日より23日まで。台湾北部・台北市内の「華山1914文化創意産業園区(華山1914クリエイティブパーク)」、「松山文創園区(松山文化クリエイティブパーク)」、「花博公園争艶館(台北エキスポパーク争艶館)」で開かれている。
 
 

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