2025/06/16

Taiwan Today

文化・社会

B級グルメの器コンクール、金賞は「臭豆腐」用の「窓盤」

2017/06/13
交通部観光局は「台湾独特のB級グルメに用いる器デザインコンクール」を開催。受賞作品は7月21日から24日まで開催される「2017台湾美食展」で展示される。写真上が「窓盤」。「臭豆腐」が並ぶユニークな器だ。左下は「放粽」、右下は「涼涼」。(交通部観光局提供、中央社)
交通部観光局(日本の観光庁に相当)はこのほど、「小吃大器‐2017台湾特色小吃内用器皿創新設計競賽(台湾独特のB級グルメに用いる器デザインコンクール)」を開催した。受賞作品は7月21日から24日まで開かれる「2017台湾美食展」の「小吃大器」コーナーで展示される。
 
コンクールは台湾のB級グルメ10品がテーマ。指定のメニューは、「麻油鶏(鶏のごま油スープ)」、「牛肉麵(牛肉入り汁そば)」、「肉粽(豚肉入りちまき)」、「魷魚羹(イカのとろみスープ)」、「客家粄條(米で作られた平たい麺、台湾第二のエスニックグループ・客家人の小料理)」、「排骨飯(骨付き豚ばら肉を乗せたごはん)」、「虱目魚粥(ミルクフィッシュのおかゆ)」、「芒果冰(マンゴーかき氷)」、「蚵仔煎(台湾風カキオムレツ)」、「臭豆腐(発酵させた豆腐の油揚げや煮込み)」で、台湾の大学・専科学校(専科学校=日本の高等専門学校に類似。5年制と2年制がある)などにおけるデザイン関連の学科の学生たちに、これらの料理にマッチした食器をデザインしてもらい、B級グルメの魅力と巧みさを高めた。応募件数は600件に達した。
 
金賞を受賞した「窓盤」は「臭豆腐」のためのもので、ユニークな形による盛り付けの方式を考案。また、台湾独特の窓飾りのデザインを模様として取り入れた。さらに「臭豆腐」を45度に傾け、並べて盛り付けることで、まったく新しい視覚効果を生み出している。
 
銀賞は「肉粽」がテーマの「放粽」。デザインの原型は粽の形から来たもので、粽がタコ糸で縛られている外観から発想して皿の曲線をデザインした。皿に描かれた模様も印象的なタコ糸となっており、この器で台湾の「肉粽」を楽しむ人たちは同時に台湾の文化にも思いをはせることになる。
 
銅賞は「マンゴーかき氷」がテーマの「涼涼」。創作コンセプトはかき氷に型をかぶせて台湾最高峰の玉山の形にすること。切り立った山の形のかき氷に台湾特産のマンゴーを配し、台湾の食材をアピールすると同時に台湾という豊かな島を象徴してみせた。
 
 

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