台北富邦商業銀行(Taipei Fubon Commercial Bank)は8月12日より、2017年夏季ユニバーシアード台北大会の選手村に両替カウンターを設置し、各国の代表選手団を対象にした両替サービスを行っている。同カウンターでは米ドル、ユーロ、日本円、香港ドル、人民元の5種類の通貨を受け付けており、カウンターの職員は全員英語に精通しているという。
選手のうち多くは台湾での両替手続きに慣れていないため、同カウンターでは最も簡単で分かりやすい方法で選手たちに手続きを説明。対応したカウンターの職員が米国やフランス、スリランカの選手から記念バッジやシールを贈られることもあったという。さらには職員の熱心な対応を絶賛して、どうしてもチップを渡したいと言う選手まで現れた。
チップを渡そうとしたのはスリランカの選手。職員と楽しく会話すると、最後にポケットから50スリランカ・ルピー(約10台湾元=約36日本円)を取り出し、「記念に」と渡そうとした。スリランカ・ルピーは台湾では大変珍しいこともあり、職員は好意を断りきれず、ありがたく受け取ったという。
選手村に2カ所設けられた同銀行の簡易型支店は選手村の運営に合わせ、営業時間を午前9時から午後9時までに拡大している。しかし、両替に対する選手たちのニーズは強く、営業終了時間になっても大勢が並んでいる状態で、職員たちはその日の両替希望者をすべて消化してから退勤することにしている。このため退勤が夜10時以降になることも少なくない。
これまでの両替者数は延べ3,600人を超えており、平均で選手3人に1人がここで両替をしたことになる。両替した金額は累計で68万4,233米ドル(約2,058万台湾元)に達した。両替された通貨で最も多いのは米ドル、次いでユーロだとのこと。