2025/05/24

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台湾史上初、台北ユニバ陸上男子100Mで楊俊瀚が金メダル

2017/08/25
台北ユニバーシアード陸上男子100メートルで、中華民国(台湾)の楊俊瀚選手(右の写真では中央、左の写真では先頭)が10秒22で優勝。台湾がユニバーシアードの陸上競技で金メダルを獲得するのは26年ぶりの快挙。(右は中央社、左はユニバーシアード台北大会組織委員会提供)
中華民国(台湾)がユニバーシアードの陸上競技で26年ぶりに金メダルを獲得した。それも最も価値のある陸上男子100メートルの金メダル。中華民国(台湾)の楊俊瀚選手は24日、2017年夏季ユニバーシアード台北大会陸上競技男子100メートル決勝において10秒22のタイムで各国の強豪を破り、価値ある優勝を果たした。
 
蔡英文総統は自身のフェイスブックで、「この10秒22は何度でも繰り返して見る価値がある。この10秒22は台湾の陸上競技史に感動的な瞬間を生み出した」と投稿、楊俊瀚選手がユニバーシアードの歴史の中で台湾にとって初めてとなる、陸上男子100メートルの金メダルを獲得したことを祝った。
 
楊俊瀚選手は予選で10秒33と10秒31をマークして準決勝に進出。準決勝ではさらに中華民国(台湾)の全国記録を更新する10秒20をたたき出して決勝に進んだ。しかし全国新記録の感動はフィニッシュして掲示板を見た時だけで、戻ってくるときには、「次の決勝こそが本当の試合、本当のレースだ」と心を引き締めたという。
 
楊俊瀚選手は、ちょっと前まで、「台湾のために頑張らねば。ユニバーシアードのために頑張らねば。金メダルを獲らなければ。もうすぐだ」と自分に言い聞かせながら、実は「自分にできるのか」と心配していた。しかし準決勝で自己ベストを更新したことで、「かなり自信が湧いてきた」。
 
夜7時25分に行われた準決勝で楊選手は全国新記録をたたき出し、1時間あまりして決勝に臨んだ。楊選手は、「スタートを待っている1分1秒がとてもつらかった。時間が経つことでコンディションが落ちるのが心配で、控え場所でずっとジャンプを繰り返しながら早く決勝が始まるよう願っていた」と話す。また、決勝前ににわか雨が降り、スタートの時には小雨となっていたことについて楊選手は、「暑すぎたり寒すぎたりしなければちょっとした雨は関係ない。全員同じ条件だ」と述べ、影響がなかったことを強調した。
 
まだ20歳の楊選手は陸上競技を熱愛しており、100メートルでの10秒10、200メートルでの20秒40が目標。先住民族が生まれながらにして持つ才能に加えて努力も惜しまない。さらに自己管理も徹底していることが彼の度重なる記録更新を支えている。
 
昨年のリオデジャネイロオリンピックにも強い意欲を示し、様々な大会に参加したが、出場資格獲得の最後のチャンスだったタイでの試合で負傷したことであきらめるしかなかった。楊俊瀚選手はしかし、オリンピックに出られなかった悔しさをバネに今年5月の全国大学専科学校運動会で10秒22の全国新記録(当時)をマーク、7月のアジア選手権では100メートルで銅メダル、200メートルで金メダルという好成績をあげ、今回のユニバーシアードでついに100メートルの金メダルを手にした。
 
 

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