2025/07/25

Taiwan Today

文化・社会

台湾とフランス、ダンス人材の育成で協力

2017/08/29
台北表演芸術中心は25日、フランス国立ダンスセンター(CND)とダンス人材の育成キャンプ「亜洲舞踏営(Camping Asia)」の開催に関する協力意向書に調印した。写真左から台北表演芸術中心の王孟超総監、台北市文化局の鍾永豊局長、フランス国立ダンスセンターのAymar Crosnier副ディレクター。(中央社)
台北表演芸術中心(Taipei Performing Arts Center)は25日、フランス国立ダンスセンター(Centre National de la Danse、略称CND)とダンス人材の育成キャンプ「亜洲舞踏営(Camping Asia)」の開催に関する協力意向書に調印した。双方は2018年以降、このプロジェクトを展開する。アジア、ヨーロッパの双方のダンス人材の成長を促す、全方位的な交流のプラットフォームを構築したい考え。
 
25日に行われた調印には、台北表演芸術中心の王孟超総監と、フランス国立ダンスセンターのAymar Crosnier副ディレクターが臨んだ。
 
フランス国立ダンスセンターは1998年創立。仏パリに隣接するパンタンに本部を置く。フランスの文化・通信省が所管するダンスセンターで、ダンス分野の専門人材を育成することを主要な業務とし、公演やシンポジウムを開催したり、上級者向けの課程を開設するほか、同分野で働く人たちからの相談に応じたりしている。
 
フランス国立ダンスセンターは2014年、フランスの振付家、マチルド・モニエ(Mathilde Monnier)女史がディレクター(総合演出監督)に就任して以降、ダンスの研究機関が果たすべき責務、つまり人材育成による文化的責任や国際交流の必要性について見直しを図ってきた。これがきっかけとなり、近年は毎年、ダンス人材育成キャンプを実施している。
 
台北表演芸術中心とフランス国立ダンスセンターは今後、台湾北部・台北市でもダンス人材の育成キャンプ「亜洲舞踏営(Camping Asia)」を開催し、フランス国立ダンスセンターが実施する育成キャンプの交流の場を、アジア・ヨーロッパ間にも拡大する。また、今回の意向書調印後、台湾とフランスは長期にわたって協力プロジェクトに取り組むことになる。
 
台北表演芸術中心は、フランス国立ダンスセンターのアジアにおける最初のパートナーとして、台湾のプロのダンサーを研修・交流のためにフランスへ派遣すると同時に、ヨーロッパとアジアの振付家、学校、劇場スタッフのための交流の場を構築することを計画している。これにより台北市を、アジアのコンテンポラリーダンス・アートの交流にとっての重要なハブとしたい考え。
 

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