2025/05/02

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文化・社会

「国宝級」の作家・鄭清文氏が死去、鄭文化部長が哀悼

2017/11/06
作家の鄭清文氏(写真)が4日に85歳で死去。文化部の鄭麗君部長は知らせを受けると深い哀悼の意を表し、鄭氏は中華民国(台湾)にとっての「国宝級」作家だと称えた。(中央社)
作家の鄭清文氏が4日に死去。享年85歳だった。文化部(日本の省レベルに相当)の鄭麗君部長(大臣)は知らせを受けると深い哀悼の意を表し、鄭氏は中華民国(台湾)にとっての「国宝級」作家だと称えた。
 
鄭清文氏は1932年生まれ。国立台湾大学商学科を卒業後、華南商業銀行に就職。1958年に最初に小説を発表して以来、60年近く執筆活動を続けた。その作品は短編と長編の小説、児童文学、文学評論に及ぶ。第9回国家文芸奨(賞)の授賞理由では、その作品は「困難の中で奮闘する人々をしばしば励まし、生命の普遍的価値を高めた。人間性を解き明かし、繊細で含蓄がある。上品で崇高な芸術の理想を内包している」、「強い社会意識を持ち、郷土愛を堅持する作家である」と評している。
 
鄭清文氏は台湾文学奨、呉三連文学奨、時報文学奨、国家文芸奨など数々の賞を受けている。作品は海外からも注目され、米コロンビア大学によって英語版が出版されたこともある。さらには米国の「Kiriyama Pacific Rim Book Prize」を受賞。台湾の作家として初めて、この国際的で重要な賞を獲得した。2003年には世界華文文学「終身成就奨(特別功労賞)」が贈られた。また、近年の作品は2013年台北国際ブックフェア大賞を受賞している。
 
 

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