2025/07/16

Taiwan Today

文化・社会

台湾からの支援に感謝、アフリカ7国の13人が慈済のボランティアに

2017/11/17
国際的な慈善活動で知られる台湾の仏教団体、慈済基金会による20年あまりのボランティア活動により、アフリカ7カ国の13人がこのほど正式に同基金会のボランティアとなった。写真は南アフリカのSarah Mapula Moloiさん。(慈済基金会提供、中央社)
国際的な慈善活動で知られる台湾の仏教団体、慈済基金会が16日にプレスリリースを発表、台湾からアフリカに赴いて活動する慈済基金会のボランティアについて紹介した。これらのボランティアは20年あまりにわたって現地のボランティアを指導。言葉や人種、宗教の違いを克服し、南アフリカ、レソト、ジンバブエ、モザンビーク、ボツワナ、ナミビア、スワジランドの7カ国で現地の人々を、他人を助ける側へと育てた。16日にはこうした13人が正式に慈済基金会のボランティアとなった。
 
75歳の南アフリカ人、Sarah Mapula Moloiさんは10年前、物資を寄付するある活動で慈済基金会のことを知った。台湾から来たボランティアは、慈済基金会の仏教寺院、「静思精舎」(台湾東部・花蓮県)の尼僧たちの「何でも自力で取り組む」精神で、現地の女性たちのための職業訓練クラスや裁縫クラスを開くと共に、菜園を開いて自給自足の生活を実践していたという。
 
Sarah Mapula Moloiさんは2007年に慈済基金会に加わり、家屋を現地での支援拠点として同基金会に提供、恵まれない人たち、エイズや肺結核、脳性まひなどで苦しむ住民を助けている。
 
また、モザンビークのRoda Rafael Dzimbaさんは、家庭内暴力から命からがら逃げ出しはしたが、ずっと「うつ」と恐怖感に苛まれていた。夫が亡くなってからも、一度閉ざされた心が開くことは無かったが、慈済基金会のボランティアに接したことで変化が訪れた。慈済基金会の創設者、証厳法師の言葉を引用して、「誰にでも澄んだ心があり、愛し、許し、助けることが出来る」と話すRoda Rafael Dzimbaさんは、今ではうつ病の薬や睡眠薬を飲まなくてもよくなった。Roda Rafael Dzimbaさんは現在、慈済基金会の支援対象となっている350世帯あまりを助けている他、彼女の歌声と影響力で、コミュニティの人々が善行に励む気風を起こしているという。
 
 

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