台湾の女子プロテニス選手、詹詠然(チャン・ユンジャン=Chan Yung-jan)選手は今季、スイスの名選手、マルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)選手と組んでWTA(女子テニス協会)のツアー大会で9勝。ITF(国際テニス連盟)はこのほど2人を今年の女子ダブルス世界王者に選出した。詹詠然は台湾の選手として初めてITF世界王者に輝いた。
ITFは1978年より、毎年男女シングルスの世界王者(ITF World Champions)を発表している。主には世界四大大会での成績をもとに、男女シングルスで最も優れた選手を選出。1996年からは男女ダブルスの世界王者もこれに加えている。世界王者に選ばれた選手は翌年の全仏オープン(世界四大大会の一つ)開催期間中に開かれる「世界王者ディナー(ITF World Champions Dinner)」で賞を受けることになる。
詹選手とヒンギス選手のペアは今季、BNPパリバ・オープン(米カリフォルニア州インディアンウェルズ)、ムチュア・マドリード・オープン(スペイン・マドリード)、BNLイタリア国際(イタリア・ローマ)、マヨルカ・オープン(スペイン・マヨルカ)、エイゴン国際(英イングランドのイーストボーン)、ウエスタン・アンド・サザン・オープン(米オハイオ州シンシナティ)、武漢オープン(中国大陸・武漢)、チャイナ・オープン(中国大陸・北京)で優勝した他、今年の四大大会最後の大会、全米オープン(米ニューヨーク)でも見事優勝した。
世界王者の知らせを受けた詹詠然選手は、ヒンギス選手と共にこの栄誉を受けられることを大変うれしく思うとして、「2人にとって今年はとても不思議なシーズンだった。これほどよい成績でシーズンを終えられたことは本当にうれしい」と述べた。