2025/07/23

Taiwan Today

文化・社会

心地よい雑音、ホワイトノイズで台湾を世界に

2017/12/19
広告代理店で働く荘智淵さん(29歳)と范君達さん(27歳)は、録音機材を携えて台湾の景勝地や観光スポットを訪ね歩き、その環境音を「ホワイトノイズ」として収録している。二人は「台湾」をコンセプトにした「ホワイトノイズ」のアルバム制作を計画。台湾の音を世界に伝えたいと考えている。(荘智淵さん提供、中央社)
広告代理店で働く荘智淵さん(29歳)と范君達さん(27歳)は、録音機材を携えて台湾の景勝地や観光スポットを訪ね歩き、その環境音を「ホワイトノイズ」として収録している。二人は世界初となる、「国」をコンセプトにした「ホワイトノイズ」のアルバム制作を計画している。台湾の音を世界に伝えたいと考えている。
 
「台湾は国際社会で発言力を持たない国だ。国際社会でしかるべきポジションを持たず、知名度も高くない」と荘智淵さんと范君達さんは語る。だからこそ二人は「Listen to Taiwan(台湾を聴く)」と名付けたワイトノイズ収録プロジェクトを立ち上げた。台湾の声を世界に届けるための手段になればと考えた。
 
ホワイトノイズは適度に快適な雑音と言われ、リラックス効果や集中力を高める効果があるとして世界でも注目されている。仕事、睡眠、リラックスタイムなどに多く利用されて、動画サイトでの再生回数は億を超えている。
 
荘智淵さんと范君達さんは3週間かけて、台湾北部の海岸にある景勝地、老梅石槽や、台湾北部・台北市にある登山コースの象山(標高183m)、士林夜市(ナイトマーケット)などで環境音を収録した。さざ波の音、タイペイアオガエル(台北樹蛙)の鳴き声、行きかう人々の雑踏などに、穏やかな音楽をミックスして、「好眠」、「放鬆」、「専注」と題する各1時間、3つの動画を制作。今年11月末からYoutubeで公開している。
 
二人は次のプロジェクトとして、一般市民が身近な「ホワイトノイズ」を収録し、一つのプラットフォームでこれを共有し、「台湾」のタイトルでアルバムを制作することを企画している。
 
この「Listen To Taiwanプロジェクト」は外交部(日本の外務省に相当)が実施する「2018年カンヌヤングライオンズコンペティション台湾代表選抜コンテスト」のプロフェッショナル部門2位に選ばれており、2018年6月に開催されるヤングライオンズコンペティションに台湾を代表して出場することになっている。
 

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