文化部(日本の省レベルに相当)文化資産局が18日、マレーシア・ペナン州の「ジョージタウン世界遺産機構(George Town World Heritage Incorporated)」と協力覚書を交わした。
同覚書締結のために来台した、「ジョージタウン世界遺産機構」の洪敏芝総経理(General Manager)は、文化資産の保護は挑戦に満ちた道だとし、文化部文化資産局との協力覚書締結により、有形無形の文化資産に関する双方の交流がより広がるようにと期待した。マレーシアのジョージタウンとマラッカは2008年にユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されている。
文化部の楊子葆政務次長(副大臣に相当)は、台湾は地理的には東南アジアとつながっており、東南アジアに一定の貢献をすべきであると主張した。
台湾とペナン州は有形無形の文化資産の上で似通ったところがある。文化部文化資産局の施国隆局長によれば、台湾の「王爺遶境」(道教の神様、王爺の巡礼活動)、「交趾陶」(伝統的な廟などの建築物の装飾から芸術品に発展した、色の付けられた焼き物)、「彩絵」(壁画などのペインティング)などはその代表。文化資産局では今年、ペナン州と3つの協力プロジェクトを決定しており、7月にはまずペナン州が世界遺産登録10周年を祝うイベントに参加して、台湾の唐美雲女史による「歌仔戯」(ゴアヒ=タイワニーズオペラ)や台湾の文物修復技術を披露し、交流を行うことにしている。
2つ目は台湾の「彩絵」技術をペナン州に持ち込み、現地の修復計画を立てる。3つ目はペナン州での二級歴史建築を1棟修復し、完成後は「台湾館」として台湾の有形無形の文化資産を紹介、台湾とマレーシアの文化資産の保存と保護の取り組みを共同で推進していく。