2025/08/23

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文化・社会

世界でわずか3台のエジソン発明発電機、成功大学がお披露目

2018/04/18
国立成功大学が収蔵する133年の歴史を持ち、世界でわずか3台しかないエジソン・ホプキンソンダイナモ。かつては同大学電機工学科の学生たちの教材としても使用された。(中央社)
国立成功大学(台湾南部・台南市)電機工学科は17日、大型発電機、エジソン・ホプキンソンダイナモ(エジソンが白熱電灯のために発明した直流発電機の改良型発電機)のお披露目式を開催した。これは、これまで同大学が長年にわたって収蔵してきた世界でわずか3台しかない発電機で、「鎮系の寶」とよばれる貴重なものだ。
 
国立成功大学の前身、台南高等工業学校は1931年に創立された。電機工学科が収蔵しているエジソン・ホプキンソンダイナモは、1933年に「台湾電力株式会社(現在の台湾電力)」から寄贈されたものだ。その後は電機工学科の直流電機実験室に保管され、直流発電機の原理を学ぶ教材として使用されることとなった。1997年に引退し、それ以降は、同学科の建物の地下倉庫に保管されていた。
 
エジソンダイナモは、米国の発明家エジソンが1879年に特許を取得、その特徴は、二本の長い電磁石があり、「脚の長いメリーアン」との別名を持つという。電機工学科に入学した学生が最初に学ぶのが直流発電の原理で、多くの学生がこの発電機で学んだ。
 
国立成功大学が収蔵するエジソン・ホプキンソンダイナモは133年の歴史を持ち、現存する台湾で最古の発電機であるだけでなく、全世界でもわずか3台しか残っていない貴重なもの。ほかの2台は、英国の大英博物館、日本の東京国立科学博物館がそれぞれ収蔵している。

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