2025/06/24

Taiwan Today

文化・社会

女性の保護に尽力、アイルランド人修道女に中華民国身分証

2018/05/01
台北市民政局は27日、アイルランド国籍の83歳の修道女、夏明麗(本名:Haverty Margaret Clare)さん(右から4人目)に、中華民国(台湾)の身分証を発行した。同時に、台北市をイメージした風景に、羊の群れに囲まれる夏明麗さんを描いた絵画も贈呈。夏明麗さんが「台北市」という大家族の一員になることを歓迎した。右から3人目はすでに中華民国国籍を取得している頼甘霖神父。(中央社)
台北市民政局(台湾北部)は27日、アイルランド国籍の83歳の修道女、夏明麗(本名:Haverty Margaret Clare)さんに、中華民国(台湾)の身分証を発行した。夏明麗さんは31年前に台湾へやってきて以来、財団法人天主教善牧社会福利基金会に在籍しながら、暴力などを受けて身心に傷を負った少女、中途退学者、ネグレクトや虐待を受けた子どもたちなどの保護に尽くしてきた。台北市は、夏明麗さんに身分証を授与するとともに、これまでの貢献に感謝した。
 
台北市が「特殊な貢献があった外国人」の要件を適用し、中華民国(台湾)の国籍取得を認めた外国人は、スペイン国籍の頼甘霖(本名:Andrés Díaz deRábago)神父、米国籍の欧義明(本名:Alan Doyle)神父、丁松筠(本名:George Gerald Martinson)神父、チベット仏教の澈賛法王(本名:Drikung Kyabgon Chetsang)に続く5人目となる。
 
夏明麗さんは1987年、台湾に派遣された。当初は、家庭内暴力を受けて身心に傷を負った少女のケアに力を入れていた。その後、善牧社会福利基金会が奉仕範囲を拡大。身寄りのない少女、非行少年・少女、中途退学者、暴力を受けた婦女や子ども、暴力場面を目撃した児童、ひとり親家庭、シングルマザー、ネグレクトや虐待を受けた子ども、人身販売の被害者、社会的弱者である新移民(台湾人との婚姻により台湾へ移り住んだ東南アジア出身者)や先住民族家庭などのケアも行っている。
 
台北市はこの日、中華民国の身分証のほか、一幅の絵画も贈呈した。台北市をイメージした風景に、羊の群れに囲まれる夏明麗さんを描いたもので、夏明麗さんが「台北市」という大家族の一員になることを歓迎した。
 

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