2025/07/05

Taiwan Today

文化・社会

記録映画『與信仰対話』、台湾の様々な宗教の姿を映す

2018/07/23
ドキュメンタリー映画、『與信仰対話』のプレミアショーが21日に行われた。左から王盈舜監督、影想文化芸術基金会の李崗執行長、明華園の孫翠鳳さん。(中央社)
ドキュメンタリー映画、『與信仰対話(信仰との対話)』のプレミアショーが21日に台湾北部・台北市内で行われた。同作品は影想文化芸術基金会が2016年から準備し、撮影してきたもの。プレミアショーには同基金会の李崗執行長、歌仔戯(タイワニーズオペラ)の団体、明華園の名優である孫翠鳳さん、タレントの頼佩霞さんらが出席した。
 
王盈舜監督は記録映画を手掛けて20年余りのキャリアを持つ。特定の宗教を信仰してはいないが、これまでに触れた文化的な題材の多くは信仰と一定の関わりがあった。今回は同作品のため様々な宗教及び信仰の背後にある深い意味を学んでおり、撮影後は「信仰の力は人を感動させる」という思いをいっそう強くしたという。
 
また、王監督は、記録映画に関わる人間にとっての「信仰」は、観客がその映画を見て共感したり、反省したりしてくれることだと話し、観客が作品と多く対話してくれることに期待した。
 
影想文化芸術基金会の李崗執行長が本を最も多く読んだのは20歳から30歳までで、それは世界に対して大きな好奇心と疑問を感じていたから。しかし李崗執行長は、50歳になると「五十にして天命を知る」ことを考えるようになったという。このため李執行長は、自分から探すのではなく向こうからやってきたいくつかの題材に対し、必要な資源がそろえばより深い内容を表現したくなるのだという。
 
孫翠鳳さんは、台湾で様々な宗教と信仰が互いに排斥せず、同時に共存していることは大変すばらしいことだと強調した。
 
ドキュメンタリー映画、『與信仰対話』は、台湾における儒教や道教、仏教をはじめとする18以上の異なる宗教の儀式と活動を忠実に伝えている。また、台湾での信仰研究の権威である教授や先住民族・アミ族の学者で、自身も宗教儀式を執り行っている人などが取材に応じている。撮影チームは宗教的な儀式のルールを破ることなく取材を行っており、極めて貴重な映像になっているという。 
 

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