3年に1度開催され、世界中のマジシャンが腕を競い合う「FISMマジック世界大会」がこのほど韓国の釜山で開催された。マジシャン界のオリンピックとも称されるこのイベントで、台湾から出場したプロのマジシャン、簡綸廷(Eric Chien)さんが「クロースアップ・マジック」カテゴリーでグランプリを獲得した。簡綸廷さんはマイクロマジック(Micro Magic)部門でも1位に輝いた。また、本職は美容皮膚科医という蔡之棟(Alec Tsai)さんが、カードマジック(Close-up Card)部門で3位を獲得した。蔡之棟さんは出場者の中で唯一のアマチュア・マジシャンだった。
「FISMマジック世界大会」は世界のマジシャンがゼネラルマジック(General Magic)部門、マニピュレーション(Manipulation)部門、パーラーマジック(Parlour Magic)部門、メンタルマジック(Mentalism)部門、ステージイリュージョン(Stage Illusions)部門、カードマジック(Close-up Card)部門、コメディーマジック(Comedy Magic)部門、マイクロマジック(Micro Magic)部門の8部門で腕を競う。また、各部門で1位を獲得したマジシャンが、大勢の観客に対して舞台上のマジシャンが離れた距離で演じる「ステージ・マジック」と、少人数の観客に対してマジシャンが至近距離で演じる「クロースアップ」の二大カテゴリーでグランプリを競うシステムとなっている。