2025/05/21

Taiwan Today

文化・社会

ドヴォルザーク国際作曲コンクール、台湾の若者がジュニアの部で優勝

2018/08/09
チェコのプラハで行われた「2018年ドヴォルザーク国際作曲コンクール」において、国立台湾師範大学を今年卒業した林碩俊さん(写真)がジュニアの部で優勝、最優秀フーガ賞、最優秀自由作曲賞も獲得した。(国立台湾師範大学提供、中央社)
国立台湾師範大学(台湾北部・台北市)が8日に明らかにしたところによると、7月末にチェコのプラハで開かれた「2018年ドヴォルザーク国際作曲コンクール」において、同大学を今年卒業した林碩俊(Shuo-Chun Lin)さんがジュニアの部で優勝、最優秀フーガ賞(the best Fuga)、最優秀自由作曲賞(the best free compostition)も獲得した。
 
ドヴォルザーク(Antonín Dvořak)は19世紀のチェコの作曲家で、代表的な作品は交響曲『新世界より』など。米国ニューヨークのナショナル音楽院院長やチェコのプラハ音楽院の院長も務めた。「ドヴォルザーク国際作曲コンクール」はドヴォルザークの理念を受け継ぎ、世界の新人作曲家の発掘に努めている。今年の決勝大会では、米国、イギリス、ロシア、韓国、スペイン、メキシコ、ブラジルなどからジュニアの部で11人、シニアの部では13人が第2ラウンドに進出した。
 
これらの参加者はみなプラハに集まり、主催者の指定するテーマで作曲。5日間のうちに2曲を仕上げることが求められた。
 
林碩俊さんは5歳でピアノを始め、7歳から作曲を学んだ。14歳の時には米国のバークレー交響楽団(Berkeley Symphony Orchestra)による「2010~2011年度の提携作曲家」に選ばれた。国立台湾師範大学附属高級中学(高校)と国立台湾師範大学では同大学音楽学科の趙菁文教授から作曲を学び、20歳の時には新北市(台湾北部)交響楽団で交響楽の作品を発表した。
 
林碩俊さんは「フーガ」種目で、長三和音に調和の取れない音程を合わせて正統から外れた形のフーガを作曲。そして「自由作曲」種目では主催者の用意した2つのメロディから民謡風の旋律を選択し、そこから整った八重奏を完成させた。
 
林碩俊さんは国立台湾師範大学を通じ、「優勝できたことについては、家族のサポート、そして自分をずっと育ててくれた国立台湾師範大学附属高級中学と国立台湾師範大学に感謝せねばならない。これからも研鑽を続け、より良く、美しい音楽を世界に届けたい」とコメントした。
 
 

ランキング

新着